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「今日の会議、大変だったらしいよ。仕事にはとことん真面目なタイプなのに、ずっと腑抜けちゃってて」
無言で視線を背ける。
「社長はわけも分からずオロオロしちゃってるし、うちの親父に理由探って来いって言われてさ。帰りに秋葉原でこれ買ってきて部屋に突撃したら」
橋本さんの手に握られているのは、大我さんが子供の頃から集めているトレーディングカードだった。たぶんかなりのレアカードなのだろう。
「そんなもんいらねーよ、って追い返された。絶対変だよ」
作間くんが居心地悪そうに私を窺い見る。
「朝、Aちゃんと２人で出掛けてたじゃん。何かあったんじゃないの？」
「えっと……」
作間くんが橋本さんの肩を素早くつついた。
それから自身の左の薬指を指し、何かが爆発するみたいなジャスチャーをする。
「何それ、手話？ 全然わかんない」
「……あの、結婚に興味あるか的なこと聞かれて、」私は重い口を開いた。「ありません的なこと答えて、それでその……」
「つまりは、プロポーズを断ったってことです」横から作間くんがまとめる。
「えぇぇっ！？ なんで！？」
橋本さんは作間くんの時と同じ反応を見せた。
「だってAちゃん、自分じゃなくて大我が無理だから結婚できないって言ってたじゃん！ 向こうからプロポーズされたのに何が駄目なの！？」
「そう言われても、あんな急に……」
「急じゃねーよ！」
そう叫ぶなり、橋本さんはカウンターにあったクッキーの残りを箱ごとかきこんだ。
「あなたの分じゃないですよ！」とまたも作間くんが悲鳴を上げる。
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真澄(プロフ) - 爽さん» ありがとうございます！早く明るい話に持って行けるように頑張りますね！ (2021年10月20日 21時) (
レス) id: aa6f36c2c4 (このIDを非表示/違反報告)
爽 - 更新ありがとうございます！次も気になって仕方ないです (2021年10月12日 22時) (レス) @page37 id: 3c9be1cb24 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - みなこさん» 伏線はすごく頑張って敷いているので嬉しいです。本当に救ってあげて欲しいですね( ；∀；) (2021年10月1日 23時) (レス) id: c611a69c7e (このIDを非表示/違反報告)
みなこ(プロフ) - 改めて最初から読み返すと色々な伏線があって、すごく納得しました。切ない苦しい思いを抱える主人公を、大我さん救ってあげて、、！という気持ちで続きを待っています。 (2021年9月29日 0時) (レス) id: 58140af225 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - 浬さん» 恐縮です！ありがとうございます😂 (2021年9月24日 23時) (レス) id: c611a69c7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真澄
| 作者ホームページ：https://twitter.com/masumi_chu
作成日時：2021年8月17日 11時
