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大我さんは膝に私を乗せたまま、お尻の下へ手を入れた。
その状態からひょいと立ち上がる。
「ひゃっ、大我さん！？」
リビングを出て、廊下を進んでいく。
「歩けますから！」
「いくら俺でも、細っこい女の子１人くらい抱き上げられるよ」
「……グラマーじゃなくて悪かったですね」
向かった先は、出社初日に彼を起こしに入った寝室。
体を下ろされたのは、あの日意思の疎通が上手くいかなかったために倒れ込んでしまったベッドの上だった。
改めて自分の言動が意味するところを認識させられ、ますます鼓動が早くなった。
照れ隠しに頬を膨らませて俯く。
「ごめんって」
大我さんは笑って私の頬をつつき、やさしくまた唇を重ねた。
与えられるキスが、徐々に長く深くなる。
唇がうごめき、舌が触れ合う。
無意識のうちにシーツの上で握りしめていた手を、大我さんが上から包み込み解いていく。
互いの指を柔らかく絡めた。
キスを続けたまま、大我さんは私のTシャツの裾をめくり上げた。
「あっ…、」思わず唇を離す。
「着たまましたいの？」
揶揄いを含んだその口調に、彼が隠し持つほんのちょっとの嗜虐心を感じさせられて。
そのことに昂った自分に気付き、慌てて下を向いた。
「やば……かわいすぎ」
あっという間に脱衣させられた上半身。
心許なくて肘で隠そうとしたのに、彼の手が遮り叶わない。
注がれる視線を肌で感じ、頭が茹だってしまいそうなほどの羞恥を覚える。
私ばかりがこんな恥ずかしい思いをして。
どうしたら私だけじゃなくなるのだろう。
完全に普通でなくなってしまっている私が捻り出したのは、正気ならばとても口には出せない言葉だった。
「……大我さんも、脱いで？」
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爽 - 続編消えたと思って焦りましたw続き読んだらドキドキし過ぎて一瞬で持ってかれました。 (2021年7月26日 14時) (
レス) id: 69f8ee2e96 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - 爽さん» だいぶ大人なお話になってきましたが、今後ともよろしくお願いします！ (2021年7月22日 21時) (レス) id: e861df9d71 (このIDを非表示/違反報告)
爽 - キャンディタフトとは違った少し大人なこの作品も好きだなって思いながら毎回楽しみなです。 (2021年7月14日 14時) (レス) id: 9c49d7f5d5 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - みなこさん» コメントありがとうございます。16章は２人の距離がすごく縮まっていくのでぜひ読んで頂きたいです！ (2021年7月3日 8時) (レス) id: e861df9d71 (このIDを非表示/違反報告)
みなこ(プロフ) - 二人の距離がもどかしくてすごく続きが気になります笑 (2021年6月30日 0時) (レス) id: 58140af225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真澄
| 作者ホームページ：https://twitter.com/masumi_chu
作成日時：2021年5月21日 14時
