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惚れ薬を口移しページ32

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賢「ゆずるんとこ行ってくる？山名先生にも言っとくから。…女の子なんやし、見世物にされたくないやろ。…あ、先生が連れたったろか？」
　
　
そう言いながら保健室に行かせようと、自ら職員室を出て背中を押すから、その手をはらって保健室までの道のりが遠い、照明が壊れてて昼間でも暗めな廊下を早歩きする。先生が後ろから着いてくる。
　

　

A「…いい。そんな子供扱い嫌です」
賢「、子供やんか」
A「……そ～ですねっ、」
賢「？…どうしたん？」
　

“子供だから” と先生が勝手に気持ちを押し付けてるだけじゃないの？…これ以上嫌いにならないでほしいのに、私がまた子供っぽい反論しちゃいそうだったから引いた。これ以上好きになって苦しくなりたくないのに、拗ねちゃうと私の顔を覗き込んでくるから、
　
　
賢「 ……おい、」
　
　

　
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賢「あかんて、……なあ、」
　
　
聞き分けない子供なんだもん、そんなに怖い顔しても通じないよ。 ……嘘、、本気で怒られて嫌われるんだろうなあって確信の上でやった。好きになってもらえないからキスするなんて、最低中の最低なんてことは分かってる。
　
　
でも、どうか嫌わないでと、1％でも0.01％でもいいから、
　
　
　
A「…ごめんなさい。」
　
　
　
卒業するまででいいから。
　
　
　
　
　
　
“生徒” のままでいさせて。
　