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男の子って身軽 ページ3

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先生は2組、私は3組。好きだと気付いても勝ち目はない。合同授業を行うとしてもどうせ、1組2組っていう風に区切られるのはもう見えてる。
 
 
そもそも先生を好きになるだなんて少女漫画の見すぎだよなあ。見るからに女子生徒に好かれている川西先生は、わたしみたいな生徒何人もいるわけで。何番善じだよって……。
 
 
そう思っているうちにどんどんネガティブに思ってきて、6割諦めていたその1週間後。
 
 
 

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大貴「彼女できた」
A「は?」光「は?」
 
 
いつもの3人でマックにておやつという名の晩ご飯を食べていたとき、大貴の口からとんでもないことがこぼれた。てか晩ご飯にマックってどこの部活生なんだよ。こっちは帰宅部だわ。 …っていやそんな面白くもないつっこみしている場合じゃなくて。
 
 
光「ででーん、ありおか、アウト〜」
大貴「いやなんでだよ」
A「なに、今年になってペース早すぎない?」
大貴「いや〜〜2年になった途端これだよ、かわいい後輩ができましてね」
光「おまえなんか見た目幼稚園児なくせにな、ませがき」
大貴「はいはい非リア非リア」
光「うっぜえ」
A「ひかるは大貴みたいなとってすぐ食うようなやつじゃないから」
光「いやわかってんじゃんA!!その通りだよ」
大貴「俺だってまじめなとこぐらいありゃあ」
A「どこ世代のひとなの」
 
 
 
でもこの3人で話すといつのまにか大貴の彼女の話ではなくなり、変などうでもいい話に変ってゆく。こういうしょうもない雰囲気が好きだったのに、まさか、大貴が、ねえ。
 
そんなこんな長話していると、机に伏せていただっせえ(彼女とおそろいらしい)スマホケースの携帯が鳴った。私たちとの会話をその携帯の通知を見ながらの片手間にしたことはいっしょうゆるさないからな。でもまあともあれ、振られまくっていたチャラ岡さんに彼女ができたことはおめでたいことだった。
 
 
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作者名:みずたき x他1人 | 作成日時:2018年11月10日 21時

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