くるくるたまねぎ ページ19
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元料理人の水田先生が各班にて味見をしながらまわってく。山田ほぼ作ってくれたこのカレー、美味しいと言ってくれるだろうか。
水「ん、上出来」
A「さーすがやま！」
水「やまだくん料理できるんやね〜、そのビジュアルで料理できるとか
相当モテそうやな」
A「好きな子にはモテないんです」
涼介「バカおまえ言うな」
お皿にご飯と一緒に盛ってくれる山田を無意識のうちに見つめていると、水田先生が手で招くようなジェスチャーをしながら「ちょっとこっち来て」と言うので着いていくと、急に携帯をかざしてカシャッと音が鳴った。
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A「え……、水田せんせ？」
水「川西に送ったろ思てな」
A「え、ちょ」水「嫌なん？」
A「こんなダサいエプロン姿、恥ずかしいです」
水「これがええんやで」A「……、」
水「喜ぶと思うねん」
A「喜ばないですよ」
水「なんでそういうふうに言い切れるん？」
A「…川西先生は好きでもない人に平気でそういうこと言うだけで、弄ぶんです、」
なんか水田先生の前だったらすらすら話せちゃうのなんでだろう、そんなこと思ってないのに、そんなひとだと疑いたくないのに。
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「Aちゃんは、川西の何を見てきたん？」
ずっと好きだった先生をこんなふうに眩してしまうなんて、本当に先生のことを好きだと言うのなら決して言ってはいけないと思うけれど、私が見た川西先生は女の人と並んで嬉しそうな表情だったり、秋山先生たちと仲良さそうに笑い合ってたり、いつでも大人な世界の人で。
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作者名：みずたき x他1人 | 作成日時：2018年11月10日 21時
