ロマンチックには程遠い ページ13
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窓の前で寝っ転がれるのは最高だけど、こっから川西先生のことを見ていても目も合わなさそうだしまず存在忘れられてそう。生理の影響で鬱になっていると、川西先生がきょろきょろし始めた。誰か探してるっぽい。
隣に居た河井先生が私の方を指差して、川西先生がこっちを向いた。寝っ転がってるう私に、
「サボりか」って口パクで言う先生にとてつもなくきゅんきゅんした。
「違います」と首を振ると、先生は笑ってくれた。…うう、好き…!!
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良くも悪くも、見学者が私一人だった。周りに誰もいなくて良かった。にやにやしてるのがバレたら恥ずかしくてたまんない。
授業が終わる5分前、気づいたら川西先生は居なくて、次の授業の準備しに行ったのかなぁと外を見ていると、後ろから頭を撫でられて、吃驚して起き上がると 川西先生だった。 パニックになって、え…どうして…? ってなってたら、
賢「Aがずっと俺のこと見てたからやん。何か言いたいことあったんかな〜て」
A「それで、…来てくれたんですか?」
賢「ん、でもほんまにサボってたな」
A「違います、お腹痛くて…」
賢「あ、ほんま? 大丈夫?」
そう言いながら川西先生の手がお腹に這う。びっくりして何も言えなくてされるがままになっていたら、ちいさく「痛いの痛いのとんでけ〜」って聞こえた。かわいいかよ。
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賢「ほんなら、もうそろ教室行っとこうか」
A「先生、次どこの教室?」
賢「え、Aの教室やったと思うけど…あれ、違ったかなぁ」
A「あ、次歴史だ…ふふ」
賢「なにー?」
A「また先生のこと見てられる」
賢「……。」
ほうやね って、先生がよくする困った顔で言われてしまった。
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作者名:みずたき x他1人 | 作成日時:2018年11月10日 21時