きいろいチューリップ ページ12
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夏になると水泳の時間がある。都会の高校は無くなったって聞いてたのに、まじかよ……。
涼介「だれもお前の水着に興奮しねえよ」
A「そういう意味で言ってない」
光「カナヅチ?」
A「……、」
涼介「図星かよ(笑)」
A「うるさい」
大貴「A小学生ん時も泳げないチームいたよな」
涼介「成長してねえじゃん」
A「休む」
涼介「はあ〜〜女はズル休みできていいな」
A「馬鹿にしてんでしょ」
涼介「してませ〜〜〜ん」
A「顔ウザ」
――
プール開き当日、朝から違和感を感じていたら本当に{なって}いた。またやまだから「女はいいよな」って言われるよ。私だって今日はやってもいいかなって思ってたんだからね。やまだのあほ。
1〜3組合同するなんて聞いてない。川西先生がいるなんて聞いてない。別にスク水の分際で先生に見られたいからなんて破廉恥なこと思ってない。だけど川西先生がいるだけで頑張れるって心の底から思ってたのに…、 痛くなる胸とずきずきと痛むお腹。ここから1週間この痛みと悲しさと付き合わないといけないのか。最悪だ…。
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河「お、生理か?」
A「河井先生デリカシー無い」
河「賢ちゃんおるのにもったいな」
A「先生を悩殺できない…」
秋「スク水で悩殺できるんや」
河「できんやろ」
A「本気出したら…」
河「いやお前の貧相なんで出来るかいな」
しかも体育館の窓から授業してるとこを見ながら自習って、つまんなさすぎない?
今だけ、いつもマシンガントークが止まらない秋山先生をいとしく思った。
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作者名:みずたき x他1人 | 作成日時:2018年11月10日 21時