検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:10,091 hit

何も知らないでいい / ken ページ11

.



kenshiro side.



やけになって遊び果てていた自分が、恥ずかしくなるくらいまっすぐで、純粋で、真剣なまなざしが痛く思える告白やった。先生と生徒なんていう肩書きは置いといて、こんな純白な子の気持ちを俺なんかが受け止めてあげれる自信なんてない。
 
忘れかけていた元カノとの思い出よりも、遊びまくってることがこの子に知られているというだけで、大人として恥ずかしくなった。
 
汚い大人の世界に染まらないでほしくないと同時に、学校の先生としてちゃんとするべきだと分からされた。
 
 
 
.




3日間の勉強会が終わって次の日、出勤してもいつも通りな生活に嫌気がさした、ただそれだけで癒しを求めていた。次の授業は3組での授業だと知ると、教室への足取りは心なしか軽いように思った。
 
 
眠たくなるこの時間、この授業があるのは確かにしんどいかもしれないけど、目をごしごししながら起きているあの子を見つけると嬉しくなる。好きな相手だからそんなに頑張れるとか…?いや、調子に乗った。流石に自惚れすぎている。
 
 
それでも、目が合うと「ん?」っていう顔で見つめてくるその仕草がとても愛しく思えるのはなぜか。そんなにすぐ好きになる性格じゃないのに。

きいろいチューリップ→←身勝手でも



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:川西堅志郎 , アギシュ , HSJ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みずたき x他1人 | 作成日時:2018年11月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。