同じ空9 ページ11
WNサイド
機内食もろもろ終えてから
眠る姿勢になってみたら、なぜか
ミンギュがすごい勢いでAさんに
話しかけてる
気になりつつも眠ってると思ってる
だろうしでうすーくうすーく目をあけて見たら
ミンギュがキラッキラした顔で
Aさんにサインするとか言って
同じ本にでかでかサインし始めた
あー、これ気に入ってんだなあ〜
ミンギュは分かりやすい
分かりやすいけど分かりにくい
懐くけど、扱いにくいんだよなあ
ってそれはいいとして
この人、「ともだち」になれたら
楽しいだろうなあ、て思いながら
ほんとに夢の中にいってしまった
機内アナウス「まもなく到着地、金浦空港です〜、、、、」
「ん〜」
気づけばもう韓国の空にいて、
少し寝ていた私は伸びをした
WN「ん〜、、」
お隣のウォヌくんも目をこすりつつ
伸びをしていた
もう隣のミンギュくんは
口を開けながらこちらに顔を向けて
爆睡していた
寝ててもきれいな顔なんだなあ〜
WN「よだれ出ないか心配ですけど(笑)」
「え？」
WN「声に出てますよ(笑)」
「あ、あはは！あは！」
誤魔化すように笑った
とりあえず、心の声でいてくれ私
WN「あの、」
「？」
ウォヌくんはちょっともじもじしながら
ケータイをだしてきた
WN「カトクしてますか？」
「へ？」
おいおいおいおいおい
WN「あ、や、面白いし、や
違くて、おススメの本、もっと教えて
もらえたらななんて」
あ〜それでかって
「いやいやいやだめでしょ、初対面の人に
そんなの、しかもあなたアイドルですよ？」
なぜか私は、このとき緊張なんてなくて
彼らの年齢も知っているし知らない人に
そんな心開いちゃだめよって思って
いち大人としての言葉で言ってしまった
WN「、、ですよね、、って
言っても一期一会、大事じゃないですか」
あー、それ言う？
「でも私もファンなので、、」
WN「変な人じゃないから」
お？
「そ、それはそうで、うん、いや、ね、」
もうどもる、どもる
でもふとここでも冷静な私は
自分たちがなぜ韓国に行くのか
韓国のカルチャーを記事にするんじゃないか！
ウォヌくんたちはまさにそのカルチャーの
方たちじゃないか！ってよぎった
WN「、、、だめですかね」
飛行機に乗ってすぐの怖そうな感じとは
違い、少し拗ねたような感じになった
「じゃ、じゃあ、これで、登録お願いします、」
WN「！！」
ウォヌくんはキラキラした目でカトクに
私のIDを追加してくれた
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作者名：ddd | 作成日時：2018年1月31日 14時
