【こんな驚きは】黒い衣を纏った鶴は【始めてです】 (ページ3)

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１話ページ3

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｢え…？…あれ、驚いたな…(泣)｣

さて、目の前に沢山いる赤黒い化け物をどうしようか。

そして、ここはどこなんだろう。誰か教えてくれ。

助けて。

さて、数十分前に遡ろうか。(現実逃避←)

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ぼんやりした意識の中、ゆっくりと目を開ける。

起き上がろうとすると、全身に痛みが走った。

傷みを感じながら、上半身を起こす。

すると、視界に映ったのは少し変わった古風な服。まあ、所々切れて素肌が見えているが。
手には、これまた変わった手袋…いや、指ぬきグローブか？

しげしげと見つめるが、どちらも真っ黒。
黒色は好みなので問題なし。

髪の毛を持ち、目線に持ってくると予想通り、いつもの白だった。
服にはちゃんとフードも付いていたので、習慣で被る。

かろうじて立てるから、木を補助がわりに立ち、回りを見渡すと、木のみ。…何処かの森だと思われる。

覚えているのは、たしか…ホームで突き飛ばされ、電車と衝突した記憶がある。あれには驚いた。

と言うことは、電車と衝突した後、意識のないまま着替えさせられ森に捨てられた、と…？

こりゃまた凄い驚きだね。

でも、何故生きてる？電車は結構なスピードで走ってたよね？
正面から衝突したはずで…？生存確率は限りなく低いだろうに…

んー…何故着替えさせられた？
……あれか！あの服には私を押した時の指紋が付いているからか！証拠隠滅って奴かな！

そんなことを悶々と考えながら、痛みに耐えて歩こうとする。
一歩を踏み出すと、カチャっと、小さな金属音を立てた何かが、足に引っ掛かった。

しゃがみこんで拾い上げようとする、手が止まった。

"これ"は、なんだ？

それは、白い色をしている大きめの"日本刀"だった。

白で思い出した。今朝雨が降ってて、白い傘買って…使ってたよね？

そういえば、傘と荷物どうしたんだ？！

後ろや、寝ていた(多分寝かされていた)場所を探すが、何もない。近くに有るのはこれ(白い日本刀)のみ。

もしや…、傘が刀になったのか…！！？←

こりゃ驚きだーー…！？

な訳無いか。あれだな、荷物も傘も犯人に持ってかれたな。代わりの刀か。

うん、そうだろう。そうと信じたい。

後ろの凄い禍々しいオーラも気のせいだと信じたい。

とりあえず、目の前の刀を拾い上げ、痛みに耐えながら。
後ろを振り返らず、出来るだけ早く走った。

冒頭に戻る。←

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