裏切り者 ページ17
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翌朝
教室の黒板にはあるものが貼り付けられていた。
【裏切り者 は 黒田 そしてまだ他にもいる】
今川「黒田…。」
それを見た今川は、頷きながら意外だといいたげな顔だった。
その様子を武田はしっかり見ていた。
教室に入ってきた織田とA、その後ろから日下部。
日下部「信長君、Aさん。ちょっと、いいですか?」
織田とAは日下部についていき、階段を昇った。
黒田「おぉ信長、生駒。」
そこには、黒田がいた。
A「あぁ、そういうことですか。」
織田「あの張り紙は貴様らの仕業か。」
日下部と黒田、二人の組み合わせで織田とAは勘づいた。
黒田「話が早いな。」
織田「何故、協力すると決めた?」
黒田「野心家ってのはさぁ、負けてる方に手を貸して、名声を得たいもんなんだよ。」
織田「ふ、うつけが。」
黒田はなんとも言えない表情で首を揺らす。
黒田「さ、あの張り紙は残りの裏切り者を炙り出すためのものだ。」
黒田「家康にお前は、なんと言われた。」
徳川『裏切り者は、俺が仕込んだわけじゃない!
全員が、俺にそれぞれ持ち込んできたんだ。』
黒田「つまり、裏切り者たちはグルじゃない。それどころか、自分以外の裏切り者が誰かわかっちゃいない。」
黒田「きっとあの貼り紙を見た時、裏切り者たちは思っただろう。「自分以外にもいるなんて〜!」と。」
黒田「さ、奴らはどうすると思う。」
織田「誰が裏切り者か探し出し、手を組もうとする、か。」
黒田「本物の裏切り者は、必ず俺に近づいてくる。」
カツン
階段を昇る足音がする。
黒田「身を隠しておけ。」
織田の背中を押す様に上に行くように仕向ける。
そして黒田は階段を数段降りてく。
目の前には、
「探したぜ。」
黒田「……やっぱりお前だったのか。」
日下部「どなた?」
織田「シッ、」
黒田からしたら裏切り者は目の前にいるが、日下部からすると相手の顔がギリギリ見えない。
「一緒に、PBB作戦、止めようぜ。なぁ?黒田。」
日下部が体勢を改めると、裏切り者の顔が見えた。
日下部「井伊君!?」
織田「うつけが。」
一人肩を擦りながら、森林の中にあるベンチに座っていた。
それは今川だ。
そして、そんな今川に近づいてきた者がいた。
武田「今川、裏切り者同士、仲良くしないか。」
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ルイ - 私は黒田様推しです☆一途なところがたまらないです! (2022年10月2日 19時) (レス) @page8 id: f3ea07b14c (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 初めまして、白雪と申します。珍しい話の内容で私は好きで楽しく読ませていただきました。無理せずゆっくり休んでください。再開するの楽しみに待っています。 (2022年9月7日 22時) (レス) id: c47909f85b (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - みんな好きだけど、うーん。本多くんと、信長かな? (2022年8月22日 18時) (レス) @page11 id: d7d01d7c2d (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみかん - 秀吉推しです!チャラい男が好きなんです♡ (2022年8月22日 17時) (レス) @page11 id: 42d45b3248 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちゃん(プロフ) - 信長推しです♡ (2022年8月22日 6時) (レス) @page7 id: 85f2758eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:落ち武者 | 作成日時:2022年8月15日 8時