新・信長公記ー織田信長の側室ー

正門と…？ ページ4

Aside







学校の中に入って行くと、





「あぁん？てめぇ見てんじゃねぇよ！」







なんですの、この野蛮な者たちは…。品の欠片もありませんのね。



「品の欠片がねぇだぁあ？てめぇナメてんじゃねぇよ！」


「あら、思っていたことが出てしまったみたいです。ごめんなさいね。」




驚きましたわ…。いつもはこんなことありませんのに、旦那様の遠慮ない性格が移ってしまったのかしら。







「テンメェ！！」



そんな声がして上を見上げると、野蛮な者が、拳を振り上げているではありませんの。




しかしまぁ、煽ってしまった私にも責任はありますわ。甘んじて受け入れるべきかしら…。



私はギュッと目を瞑り、腕で顔を守る。






ｶﾞﾝ




しかし、一向に痛みが来ないため、恐る恐る腕をおろしてみると、




目の前には黒の上着と金髪…、と周りには野蛮人が倒れている。



何も言わない旦那様に不安になり、

「 だ、旦那様…？」




その服の袖をキュッと握ると、




「A、あまり危ないことをするな。俺の心臓がいくつあっても足りんぞ。」











私の頭を優しい手で撫で、髪を掬い、髪に接吻をした。そして、旦那様が顔を上げると、優しい眼で、眉を下げ、ハチ公のような表情をしていた。





きゅん



胸が高鳴り、顔が熱いです。




「えっ、」



後ろから、声が聞こえた。
はて、野蛮人は全員地に伏せているはずでは…？





そっと後ろに顔を向けると、先程の女生徒がたっていた。

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