中間淳太 ページ40
Aside
『………………ぇ……?』
消えた…?
『うそ……うそ、……ねぇ!!』
吸い込まれたところを手で掻き分け、あの子を探す。でも、何の跡も残っておらず、さっきまで腕が出てきたのも嘘みたいで
なんで、、だって…そんなすぐ消えるなんてありえない!!
「あのぉ、どうかしました?」
『………へ、…』
後ろから、間延びした声が聞こえてきた。そりゃそうか。涙を流しながら全身ずぶ濡れの老人が小川に潜ろうとしてるんだもん
でも今の私には余裕がない。「大丈夫ですか?」と手を伸ばしてくれた青年の体にしがみついて訴える
『ぁ…ま、…孫が!!あの子が消えたの!!!』
「落っこちたんですか!?」
『ち、…きえて…ぁ……手が……引きずって…あれ…たしか……』
バケモノ、で…
「……よし。お姉さんここで目ぇ瞑っててください」
『へっ、目って………………ッあ』
視界が急に暗くなった
最後に見たのは、目を覆うお兄さんの…あれ、どんな顔…してた、
黄「……けほっ…ごほっごほっ…!!」
『……っ………は、!?』
.
黄「おやすみぃ…」
『おやすみなさい…』
果たして今日のは何だったんだろう。目が覚めた時には咳込むあの子だけで、何が起こったのか
あれは妖怪?じゃあ助けてくれたあの人は何者?
…妖の子って、なに
『……大丈夫やんね、?何も問題ないよね?…ねぇ?』
宗派の違いで、仏壇は建てなかったけど、あの人の部屋に置いてある写真に話しかける
恨んではいないけど、貴方が先に上に行かなかったら。夫がここにいたら、どんな行動をするんだろう
『…はぁ……孫の存在を疑う日が来るなんて…』
祖母として、失格だ
カタン
『……え?』
部屋から出ていこうとした瞬間、写真立てが倒れてしまう
急いで戻って、ガラスが割れてないことを確認して、安心して拾った
『…あれ?……何この箱…。』
赤side
黄『そこからはあんた達と同じ。箱の中身はこの家の昔の人が隠してきた証拠がいっぱい入ってて、辿って、考えて、この呪いに気づいた。』
過去の話をする彼女は、話し終わって目を開く。
俺はその目を知っていた
為す術なく、護るものを護れなかった時の、虚しく、不甲斐なく、どうしようもなく悔しい目
膝に置かれた拳は強く握って震えていて、それを上から流星が握った
紫「……。」
.
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??(プロフ) - ニョロモさん» お時間ある時にぜひお願いします!楽しみに待っております! (2022年10月13日 15時) (レス) id: 80715e6f9e (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - ??さん» リクエストありがとうございます!読み返してみたところ青緑の話って意外と少ない、、?盲点でした!時間がかかってしまうかもですが書かさせていただきます (2022年10月13日 11時) (レス) id: ab8f827638 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - ほんほんさん» リクエストありがとうございます!淳太くん結構人気で彼のお話を読みたいという人が多かったので驚いています笑時間がかかってしまうかもしれませんが書かせていただきます🙏 (2022年10月13日 11時) (レス) id: ab8f827638 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - はじめまして。いつも更新楽しみに読ませて頂いています。抽象的で申し訳ないのですが、りゅかみのほのぼのしたお話を読みたいです、、。2人でお出かけや、お留守番など!!! (2022年10月13日 0時) (レス) @page33 id: 80715e6f9e (このIDを非表示/違反報告)
ほんほん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!リクエストで、淳太くんメインの弱り話お願いします!!! (2022年10月12日 22時) (レス) id: 4503b65c6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニョロモ | 作成日時:2022年7月25日 17時