妖の人間 ページ19
赤side
紫「こーりゃ、酷いな……」
もうノックもせずに入ると淳太の部屋とは思えん程ぐっちゃぐちゃ。泥棒に入られたんかって思うぐらい
そこの真ん中には、布団がひかれたまま、想像以上に苦しんでいる淳太
髪も掻きむしり、痛みを紛らわすために握って引きちぎったであろう寝巻き
四つん這いで自身を抱え、きつく縮こまっていた
紫「淳太、俺らやで。」
黄「……がっ……ぁ…かはッ………あ"……ぁ……」
紫「うんうん辛いなぁ……大丈夫、大丈夫」
赤「�陲舛磴鵝弔覆 ◆�
紫「あぁ。身体ん中になんかおるな。憑かれたか」
青「……これっ、！」
暴れる淳太を取り押さえていたら、流星が右手を掴む
そこは以前�陲舛磴鵑�淳太の中の妖怪化を封じ込む為につけた「西」の紋だ
でもその文字は大きく爪痕で掻きむしられている
紫「うーん、、やり方が荒いなぁ」
赤「獣みたいやな…」
青「…どうする。」
紫「ここに置いといたらお母さんまで傷つける。うちで預かろ」
青「……。」
.
黄「ぐっ……ぁあ！……ッ…が………があああ！」
橙「じゅんたくぅん…」
緑「辛そやなぁ…」
淳太を持ち帰ると、変わり果てたボロボロの姿に三人も眉を下げる。
薬を飲ませて大きく動くことはなくなったが、今も眉間に皺を寄せて口からは苦悶の声が漏れる
しかも薬が効いてるってことは、益々妖怪になってるってことやし
…苦い、痺れるって騒いでた淳太はどこいってん
黄「……ッ………ぁ…………」
赤「……っ！あかん！早よ何とかしよ！なんか分かる事とか！」
桃「俺らも油断してたな…いつも通りの淳太過ぎて、紋章がなかったらその事忘れるぐらい」
確かに。何も変じゃないいつもの淳太で。俺も心のどっかで元通りなんて考えていたかもしれない
なんか、何かおかしなこと……ッなんで何も思いつかんねん！
きゅっ
赤「……っ……じゅ、……た？」
黄「…はぁ………っ…………へへ、…」
ポン、ポンっと手の甲を二回軽く叩く。
病気の母親が子供に辛さを見せないように、汗ばんだ額と半開きの目を弱弱しく笑って見せる
気にすんな
そう言われてるような気がした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
??(プロフ) - ニョロモさん» お時間ある時にぜひお願いします！楽しみに待っております！ (2022年10月13日 15時) (
レス) id: 80715e6f9e (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - ??さん» リクエストありがとうございます！読み返してみたところ青緑の話って意外と少ない､､?盲点でした！時間がかかってしまうかもですが書かさせていただきます (2022年10月13日 11時) (レス) id: ab8f827638 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - ほんほんさん» リクエストありがとうございます！淳太くん結構人気で彼のお話を読みたいという人が多かったので驚いています笑時間がかかってしまうかもしれませんが書かせていただきます🙏 (2022年10月13日 11時) (レス) id: ab8f827638 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - はじめまして。いつも更新楽しみに読ませて頂いています。抽象的で申し訳ないのですが、りゅかみのほのぼのしたお話を読みたいです、、。2人でお出かけや、お留守番など！！！ (2022年10月13日 0時) (レス) @page33 id: 80715e6f9e (このIDを非表示/違反報告)
ほんほん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！リクエストで、淳太くんメインの弱り話お願いします！！！ (2022年10月12日 22時) (レス) id: 4503b65c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニョロモ | 作成日時：2022年7月25日 17時
