妖怪㐂伝、虹の岡［all］ (ページ36)

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でっかいおチビページ36

黄side

どう考えても俺があのまま走ったら、あの前足に踏まれてお陀仏や

ハテナが浮かびながらもおぶってくれた照史と森に行き、辺りを見回す

あ、これやったら…！

黄「なぁ！これ切れるか？」

橙「えっ、まぁ…淳太くん離れといて」

金棒を振り回し助走をつけ

橙「おっらっ！」ﾊﾞｷｯ

おそらく一番背が高いくてしなやかな木を折った

黄「よっしゃ、これ持ってこ！」

二人で木を担いで急いで家に戻る

現状は変わらず、しげが獣と戦い、神ちゃんが呼びかけ、濵ちゃんが妖力を鎮めるための準備をしている

紫「何しとったん！？」

黄「濵ちゃん！これ、どうしたら戻んの！」

紫「あぁ、結界書いて、呪文を唱えたらいける。でも結界の中でじっとしてるかどうか」

黄「わかった、、

おーーい！チビ！！」

ぴくっと反応した気がした

なるべく、神ちゃんが言ってたみたいに

黄「にゃんこちゃん、よう来たなぁ！

ほら、猫じゃらしやでー！」

橙「よいっしょー！」

精一杯左右に振り、枝を揺らす

橙「っ食いついてる！」

黄「神ちゃんもやって！」

緑「う、うん。…おチビちゃん！可愛ええなぁ、またおやつ食べに来たん？」

桃「みゃ、みゃ"ぁああ"お！！」

しっぽを揺らして、明らかに猫じゃらしを見ている

やっぱり！この家に遊びに来る、子猫のままや！

黄「ほら！こっち来い！」

桃「にゃあああ！」

照史と一緒に追いかけてくる猫から逃げて、ぐるりと庭を一周する

だんだん楽しくなってきた猫はスピードをあげてきて

黄「はっ…はっ……うわっ！」ｶﾞｼｯ

赤「しっかり走れや！遅いくせに！」

いつの間にか天邪鬼に変化したしげに抱えられ、

肩から後ろの猫をずっと呼び続けた

紫「よし、書けた！」

赤「くっそ、おっそいねん！！」

橙「こっちや！」

木を放り投げて輪の真ん中に入れると、猫もジャンプして中央に入る

紫「畏れに囚われる妖よ

意を取り戻し大義を果たせ」

桃「に"ゃあああああぁ！！」

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