妖怪㐂伝、虹の岡［all］ (ページ31)

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こんにちは、花嫁ですページ31

ＮＯside

落ち着くためお湯を頭からぶっかけて、顔を擦る

紫「……ふぅ」

気合いを入れろ。お前も男だ

おそらく相手は生娘さん。そして年下(百年くらい)

無理をさせて辛い思い出にしちゃいけない！

桃「…あ、」

紫「……ただいま。」

襖をひくと布団の上できちっと正座で待機していた

やっぱりこの子も意識してたか…するわなぁ…

紫「部屋に誰かおんの、なんか久しぶりやわ」

桃「…恋人など、いなかったのですか？」

紫「ないない。つくる気もなかったから」

桃「……。」

紫「妖と人間が共存できるように、なぁなぁやけど、やりくりしてきた」

桃「…どうなったの、？」

紫「ここも田舎やし、婆ちゃん爺ちゃんは仲良うしてくれて。田植えの手伝いもやったよ？

でも、人間は儚いからなぁ」

妖怪に寿命はない。種によっては傷の治りも早い

けど人間はそうではない。どんどん時代は過ぎ、あたたかい繋がりの証は消えていく

紫「はは、神ちゃんに、その時に合わせたライフスタイル？なんてカッコつけられたばっかなんやけどな」

桃「…はま、、っ……たかひろさん」

紫「ん？」

肩を抑え、そのままゆっくり体重をかけられる

ポスっと可愛い音を立て、やっと気づいた

おれ、押し倒された？

紫「の、ぞみちゃ「しーっ」

桃「…じっとしとって」

明かりを消して体の上に乗り、抱きしめられる

首元にじゃれつき甘噛み、しっぽが腕に巻き付く

されるがままの俺を見て薄く笑い、着物を脱がす

唇を寄せて胸元にも吸い付き、舌を這う

紫「…ん、」

桃「…最後まで、するから」

目瞑って？と

言われた通りにし、頬に手が添えられる

静かな夜に、息と、体温が伝わって

そのまま、

紫「仕込み刀で刺すつもり？」

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