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こんにちは、花嫁です ページ30

紫side





彼女が来て暫く経ったある日


洗濯物を畳み終わったと思ったら、緊張した様子で座り直して言った




桃「実家から、そろそろ席を置いてみたらと…」


紫「それは…」


桃「ここで寝泊まりするという…その、どうでしょうか…?」


紫「えっと「あかん」…しげちゃん?」


赤「……ふん」




はぁ…どんな理由でさえ女の子を睨むなんて良くない


しげは確かに子供っぽいけど、そんな事はしない優しい奴なんに




紫「…ごめんな、のぞみちゃん」


桃「いいんです。急に来て、図々しいのは自覚しています。でも、、

押しうるまでに、崇裕さんと夫婦になりたかった。
それは分かってくださいね?」




そう言っていたずらっ子のように舌を出す。小さく真っ赤なその舌は、まさに猫のもの



桃「貴方の膝から、いつも見上げてた。幸せそうに皆さんと話しながら笑うのを。…この人は、ほんまにええ人なんやなぁって…」


紫「えっ、、の、のぞみちゃん?!」


桃「あ、、…っ……何でもない、、です」





何年も昔のことのように穏やかに話す彼女は




泣いていた




無理やり鼻をすすって泣きやもうとするので、
つい頭に手を置いて撫でると、さらに涙が溢れていた

うちは女の子おらんから…うーん


暫く撫でていると俺の手を取り、頬を緩ませ擦り寄せて


目が合うと、まだ水分が残って、なんだか色っぽい…



…うっ、



桃「……っ、!」


紫「…落ち着くまで泣き」




細い肩を抱き、泣き顔を隠すように胸に閉じ込めた


彼女は何度も何度も「ごめんなさい」と呟いた





橙「ほぉーん。それで今日は仲良く一緒に寝るのな」




ニヤニヤと意地悪く笑ってご飯を掻っ込む

一緒って、ただあのままじゃなんか放っておけなくて同じ部屋にいるだけやし?布団隣に敷いただけやし?




橙「ま、ちゃんと優しくな?」


紫「うるせぇわ!」




小っ恥ずかさから中学生みたいな反応してしまった

あかんで崇裕、欲は捨てて清らかに生きるのです

それに俺には二人の子供が、




赤「お前の子供になった覚えない」


紫「しげぇ…」


緑「………すぐ寝るからな。頑張って」


紫「神ちゃんまで!!」




そそくさと寝る準備をして自室に引っ込んでいく男たち

やばぁ俺こんな緊張したの何年ぶりやろ…

何度見ても二つ並んだ布団にそわそわしてしまう





桃「…あの、」


紫「はいっ!!」


桃「お風呂、お先いただきました…、」








あ、やばいかも




.

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作者名:ニョロモ | 作成日時:2022年4月25日 23時

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