妖怪㐂伝、虹の岡［all］ (ページ20)

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黄side

黄「あれはない」

ひたすら拒んでいた宿泊の件

絶対気持ちは揺るがないと決意していたのに、濵ちゃんの

じゃあ呪い殺されても助けられんな、どんまい！

に言い返すことはできなくて

ただ何も言わずに泊まるのは出来ない。
そしてまた濵ちゃんの

人の子を預かるのに挨拶無しは失礼

から何故か家に付いてきておかんに説明

黄「仲良くなったから家に泊めますって、、」

赤「濵ちゃんにしてはまともやで？」

黄「まじか」

突然家に和装の男が来るなんてなかなかないから

おかんも驚いとったな。濵ちゃんちょっとかっこいいし

黄「荷物は準備できた。…で、今更やけどさ」

紫「ん？」

赤「照史やろ？大丈夫やって、家主が言った事やし」

紫「同じ釜飯食ったら距離も縮まる。流石のあいつも家
から追い出すことはないやろ」

黄「…うーん。」

正直、、皆があの鬼を庇う理由が分からない

俺の頭が固すぎるのか、偏見に囚われてるのか…

赤「ただーいまー！」

紫「ただいまー」

黄「お邪魔します…」

しーん

紫「あれ、？もう皆帰っとるはずやけど…」

赤「ご飯の匂いもせんな。神ちゃーん？おらんのー？」

何も返答がない。電気も消えて、真っ暗だ

いつもは騒がしいこともあり、なんだか嫌な予感がする

恐る恐る二人について行き足を踏み入れると、

居間に座り込む大きな影

濵ちゃんから張り詰めた気を感じ、俺も身構える

パチッ

紫「………。

なんや照史か！びっくりしたぁ」

赤「電気付けへんの？なぁ神ちゃんはぁ？俺もうお腹ぺこぺこ」

橙「……。」

赤「……あきと？」

橙「……てけ、……」

黄「…えっ、？」

橙「……おらっ！」ﾊﾞｷｯ

黄「ぐっ、！」

振り向いたあいつは、俺の頬を力いっぱい素手で殴った

あまりの強さに身体が吹っ飛び、後ろに倒れる

橙「おまえっ…

…そんなに俺に殺されたいんか！！」

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