妖怪㐂伝、虹の岡［all］ (ページ15)

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痺れた思い出ページ15

黄side

黄「……ん、」

紫「お。おはようさん」

あ、これ前見たな。

今度は布団じゃなくて縁側で

起き上がるとお兄さんが困ったように笑っていた

紫「しげに無理やり連れて来られたんやって？
すまんなぁ本人も嬉しくなって熱くなりすぎたらしくて」

黄「…そのしげ？はどこに」

紫「今おかんに叱られてます」

緑「早く遊びたかったんはわかる。ただ俵担ぎは可笑しいやん」

赤「はい…。」

緑「人の扱いは優しく丁寧に！！」

赤「はいぃ！」

子供やからって舐めてた…。

あれは昔乗ったジェットコースターよりも酷い。身体中の血液シャッフルされるか思った

うっ…思い出したらまた吐き気が…

緑「はい淳太」

赤「じゅんた、」

緑「乱暴して」

赤「らんぼーして、」

緑「それで？」

赤「ごめんなさい。次からは手を繋いで歩いて行きます」

緑「はいよく出来ました」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

黄「ここ幼稚園なん？」

紫「お恥ずかしい…」

怒ったりにこにこ柔らかく笑顔を見せる子は初めまして

しげと同じくらいの背で怖そうな雰囲気はないけど、

黄「君も、妖怪…？」

緑「うん。

「座敷わらしの、神山と言います」

これは俺でも知っている。
家に居ったら福をもたらすと言われている座敷わらし

あぁ～でもなんか納得する。福持ってきそう

ほわほわしてるというか、可愛がりたくなるような…

緑「体はもう大丈夫？」

黄「あ、うん。傷は流石に回復せんけど」

紫「あぁくっきり赤くなっとる……薬持ってくるわ！」

黄「えっ？いや大丈夫ですよー！」

緑「させたって？俺が追い出したからだって、勝手に自分で責任負ってるだけやから」

そう言われたから待っていると、腕いっぱいに薬や包帯を抱えて走ってきた

が、

紫「あっ」

黄「えっ」

緑「なっ」

赤「おっ」

ガッシャーン！

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