騒がしい小鬼 ページ13
黄side
八月三日
昨日はなだれ込む様に布団に入り、気づいたらいつもより
2時間も遅めに起床
正直昨日の出来事は嘘であってほしかったけど
俺の願いは届かず、膝の擦り傷と首の絞められた跡は
くっきり残っていた
首絞めには流石に親が警察にと慌てたが、つるに引っかかって死にそうになっていたところを人に助けてもらったと
言い訳すると、意外にも信じた
淳太ならやりそうだとさ。嘘やん
黄「……。」
暇、やな…
_暇か?
暇やで。
_なんで暇なんや?
そりゃ、やることないからやん
_嘘つけ
なんで嘘つかなあかんねん。何もないって
_沢山あるだろう?探してみろ
たとえば?
_例えば?えっ、えーっと、、川泳ぎとか!
わしゃ子供か。そんなのなんもないと同じです
_そ、そんなこと言っとったらぁ、お前バチ当たるぞ
バチ?
「うらめしやァァァァァァ!!」
黄「うおおおおああああ!?!?!?」ガッ!
視界いっぱいに映ったのは恐ろしい鬼の顔面
逃げようと寝転がっていた体を起こすと額同士が
えげつない音をたててぶつかった
鬼の顔ってこんな硬いん…?ほぼ甲羅やん…
「いてっ、あいてててて、、えへへ」
黄「…ったぁ……っ、、ん?あぁお前!!昨日の!」
赤「あれ?……あははは!お面外れてバレてもうた!」
そこに居たのは昨日のわんぱく少年。
顔よりでっかい赤鬼の面を放り投げ、人の布団にゴロゴロ
笑い転げてる。
てことは…!
黄「さっきから話しかけてきたんお前か!」
赤「さすがに経験者は違うなぁ〜。慣れてもう余裕や。
"そんなの、なんもないのと同じです…キラッ……"
あっははははは!だっさぁー!!ぴゃー!」
黄「あああなんやねんこいつ!何しに来た!!」
赤「ははははは…あ、そうやった!」
元気にまたコロコロ回り、窓から飛び降りると
え、?窓から?
黄「おいっ!大丈夫、、、か。大丈夫っぽいな」
赤「こんな高さへっちゃら。妖怪退治したったやろ?」
黄「あれやったのはもう一人の」
赤「俺もおったし!!照史がお前助ける前に違う所で
うじゃうじゃいる妖怪バシバシやっつけとったし!!」
黄「あぁあぁそうなん?ごめんな。」
赤「確かにあれは大人モードやけどさぁー、、別人に間違うほど違うかぁ…?」
黄「ごめんって!」
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作者名:ニョロモ | 作成日時:2022年4月25日 23時