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それからAは、そっかと軽く返事をして覚束無い足取りのまま帰っていった
一緒に帰ろうと支えた手は払われてしまった。それが唯一気に食わない。
このまま計画通りいけば、Aは転校生に危害を加える
罪を犯した彼女の弱みを俺が包み込めば、初期案よりも俺に依存してくれる！
俺の欲しかったAの目
もっと、俺に縋って、ボロボロで、弱々しい。
絶望に染まった目を見せてくれる！
カーンカーンカーン
弾みで蹴った空き缶が転がった
「しげ。」
蹴って少し凹んだ缶を拾い、近くのゴミ箱に入れ
満足そうに微笑む。
『……神ちゃん、酷いやん。元カノの処理をこっちに回すなんて。
俺、神ちゃんに怒りたくないんやけど』
「じゃあ怒らんで？俺もいや」
『でもさぁ、自分メモなんか残さんくせに、あんな見え見えに発見させて』
「んふふ、上手くいったなぁ。思った以上に動くの早くて、ちゃんと心込めてありがとう言ったよ？」
『あれでかなり狂ったんやけど、計画。困るわ』
「しげぇ、、俺も困るわぁ」
猫のように目を細め、俺を見つめる。
何故かその瞳が緑にきらりと光ったような気がした
流れるように肩を掴まれ近くのベンチに腰掛ける
「俺は友達紹介しろって言われたからしただけやで？なのに警察来たんやけど？困りますわぁ」
『…まじ？』
「ん。俺にもメンツあるからやめてな。これでイーブン」
『…こわ。絶対敵に回さんとこ』
「しげほどではないよ」
得意げに笑う神ちゃんはなんだか前よりも可愛げが増した様に思える。清潔感のある黄緑に、何か混じった。
同じ緑だけど、なんか黒い。怪しく、妖しい
『小瀧とは』
「付き合った。初めてのカレシ」
『へぇ…』
「今まではさぁ、俺が守るから対価を払って欲しかったん。俺への愛は、言葉より行動で示してほしくて。なのに余計なことするのがたまぁにおって、切ってきた。
でも、守られる側って、こんなに幸せなんや…」
身震いをして、自身を抱きしめる
感覚を噛み締めて頬を赤らめた。
「大丈夫って囁いてくれる。安心ってこういうことなんや…ずっといたい。離れたくない。首輪付けて付けられたい！
はぁ…味わったことないから。大事にしたいの」
だから、もうお前の邪魔せんから、邪魔しないで
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ちの(プロフ) - ネコ王さん» これからもずっと応援してます💌 (2021年10月20日 19時) (
レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ王(プロフ) - ちのさん» ありがとうございます！そんなこと言っていただけるなんて感激です！ (2021年9月29日 17時) (レス) id: b52861215a (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - この作品めっちゃ良くて好きです😭😭🤍毎話楽しみに待ってます🥰 (2021年9月29日 13時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコ王 | 作成日時：2021年8月18日 12時
