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『てことであとは小瀧くん頼むわ!』
「…頼むわって、揃いも揃って投げやりな」
『Aも同じことやってたんや。嬉し』
小瀧にいい加減な注文をしていた彼女を想像して笑うと、
初めて会った時よりも強く、睨まれた
「わかっとるんやろ。お前なら」
『なーにが?』
「見て見ぬふりもええ加減にせぇよ!!」
声を荒らげ胸ぐらを掴まれ壁に押し付けられる。背ぇ高いから首しまるわ。背中痛いし
『はは、落ち着けって、』
「落ち着けるか!!…、みんな言うとる…どんどん痩せて、顔色悪なって…あいつおかしいって。
身体壊してまで、自分の物にさせたいんか!!」
『………』
気づいたら、小瀧は泣いていた。大切な人を思って彼女のことを心の底から心配していた。
自分と置き換え、愛しい人と重ねて、その苦しさを味わっている
あぁ…こいつ、ええやつなんやな
「ほんまに、あいつのこと好きなん…?」
『…お前らに想像つかんぐらい好きやで』
「だったらっ…ゔっ!」
甘いなぁ…
鳩尾に拳を入れて首をつかみ床に押し付けた
『そこら辺の定型、押し付けんなや』
ええやつなんやな
俺の周りの人らは、ほんまにええやつばっかりや
淳太も、神ちゃんも、小瀧も高梨も転校生だって
みんなみんなちゃんと線引きがわかってる。だから苦しいんだ
『ええか?俺はそこらの高校生の友達に間取りもてお願いしとるんちゃうんや。協力しろ言うたよな?
自分は仲良く恋人なってそのあとは逃げるんか!なぁ!?』
「ごっほ…ごほっ……」
『身体壊してまでやることか?はっ、やることやわ。そのまま判断鈍らせろ』
「…っは、、あ、くま……」
『悪魔でも閻魔でも、堕ちるところは必ず俺や。失敗なんてない。それでもお前が邪魔するんやったら』
生きながら地獄の日々味わわせたるわ
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ちの(プロフ) - ネコ王さん» これからもずっと応援してます💌 (2021年10月20日 19時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ王(プロフ) - ちのさん» ありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて感激です! (2021年9月29日 17時) (レス) id: b52861215a (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - この作品めっちゃ良くて好きです😭😭🤍毎話楽しみに待ってます🥰 (2021年9月29日 13時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコ王 | 作成日時:2021年8月18日 12時