かっこいい男の子［赤］

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世間はいきなり登場した殺人ウイルスのお陰で夏休みは半分に減り、高校生の活動の幅は相当狭まった。


外出する時はマスクを余儀なくし、

皆の愛したタレントが亡くなり、


そういえば野球部が集まって甲子園中止と泣いていたな。



けどまぁ学校は普通にあるし。学生なんて密接の代名詞なんに


学校開けても短期間だからクラスメイトもさほど変化なし



あっ、Aおった！


今日結んどるやん可愛い。ひゃー可愛い。


急いで自分の机に荷物を置いて話そうとすると、横に新たな机。俺一人席やって気に入ってたんに。



この時期に転校生か。



全部席替えとか言って淳太に仕組んでもらえたらなー

しないか。あいつやらんな

淳太が協力するだけで教師を裏で操れるわけではないし。





『うーん。でも俺の席なら言うべきな気が…淳太やっぱりそこんとこ不器用…』



「おいもうチャイム鳴っとるから。はよ座れー」





呟いてたら本人来たし。あとで後ろから飛び乗ってやろ


そして淳太の後ろから入ってきた女子





「東京から来ました。山崎(人2)です。よろしくお願いします」






黒髪ストレートに大きな目

痩せ型で平均より小さい背


前の席から可愛いと言う声が漏れたのが聞こえる


確かに転校生はこんな地方では珍しいぐらい顔立ちがいい



皆の注目を浴びるなか、机の間を歩き真っ直ぐ俺の席に座る。





「よろしくね？」




『……おん。よろしく』






これはラッキーだ








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