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そろそろ暗くなってきた。長居しすぎたかも





「お前さ」




『しげ。俺友達にはそう呼ばれてるからそう呼んで』




「そうか?そのあだ名神ちゃんぐらいしか聞いたことない」




『信用してるから。他の奴らはAのこと狙う敵やもん』




「…そんなん神ちゃんだって狙うかもしれへんやん」






へぇ、女遊び癖は知っとったんや。

小瀧はLINEがようやく終わったのかスマホを置き、今度は体育座りで落ち込みだした。

まったく、俺の信頼できる人達は見てて面白い。






『そうやなぁ。確かに高梨も告白されたから付き合ったみたいなもんやし、あいつも時間の問題かな』



「また新しく女が増えてく」



『神ちゃんの縁の切れ目はやることやったらやし』



「やることもう何人もやってんよな…」






膝に額を押し当てて時々肩を震わせる。

想像して恐れたか






『根は優しいのにな。来る者拒まずを拗らせまくった結果やな』



「……。」





あぁ闇に飲まれてる。あの時の淳太と同じ目や。


時々人って皆こんな目をする時が一回はあるのか不思議に思う。俺もしとったりするんかな。えー、嫌







『自分が傷ついたと自覚した瞬間が一番苦しいんやから。

そんなこと考える暇あったら他にやることある』



「やる事って例えば…?」



『デートを潰す作戦たてるとか』



「そんなこと出来るん!?」



『あはははっ!自分素直やなぁ!よくここまでキャラ隠し続けたなようやったわ!』



「…別に、黙ってたらなんにもないし」




『そうやなぁ。今のクラスお前に興味ゼロやもんなぁ。でもそのキャラ夏越したら捨ててもらうで』




「はっ!?」



『そりゃそうやろー。今のまま仲良くおったら神ちゃんがいじめられてまう。可哀想やん』








それはそうだけど、もごもご言い始めたからもう聞かん。

いい作戦思いついちゃったもん

小瀧の頬を両手で挟んで無理やりこっちに視線を合わす





『ええか?相手に好かれたいのに自分は何も変わらんなんてな、


百パー無理。奪いたいなら相手に全力で合わせろ』





「…それがお前らやもんな」





『ふっ、当然や』






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ちの(プロフ) - ネコ王さん» これからもずっと応援してます💌 (2021年10月20日 19時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ王(プロフ) - ちのさん» ありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて感激です! (2021年9月29日 17時) (レス) id: b52861215a (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - この作品めっちゃ良くて好きです😭😭🤍毎話楽しみに待ってます🥰 (2021年9月29日 13時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコ王 | 作成日時:2021年8月18日 12時

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