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『何があかんの?想う気持ちを否定する方がおかしいやろ』




「…でもおれは教師で」




『だから何?たまたま生徒と先生なだけやろ。それにちょっと厄介な壁があるだけ。大丈夫、俺がその壁どかしたるから』




「…お前やってありえへんって言っとったやん」




『まだそんなん覚えとるんか、あんなん本気にすんな』



「……。」




『俺に任せたら上手くいく。』







俺の目を一瞬合わせた淳太は、大きなため息をついた






「…そもそもどこで知った?ガン見してたつもりはない」



『Aと関係している人だいたい調べてたらわかった』



「こっわ…」



『想い人と再開したら自分は教師!yeah!』



「yeahじゃないわ!どうやって調べてたら…」



『友達の友達の友達とか辿ってけば簡単やで?』



「とにかく、番号は教えられん。バレたら取り返しがつかん」



『じゃあ本人に聞くかぁ』



「最初からそうしてくれ…お前と喋っとったら疲れるわ」





老化?と聞くともっと怒った。




番号が分からんならまた本人に交渉せなあかん

全くめんどくさいことをさせやがって



あっ、なんで小瀧かって?



小瀧望はカッコつけて言うと、クラスの情報屋



じっと黙って本読んどるみたいやけどあれもフリ


よく俺らの話に聞き耳を立てている



ただ、どうやって距離詰めるかが問題やなぁ




小瀧と接点ないしな…


なぁんか弱点の一つや二つを



「おっ、しげー!」



『おぉ〜神ちゃん。どうしたん?』



「いやぁ特に何も。しげがおったから走ってきた」



『おぉ稀にくるデレ。ちょっとキュンってきた』



「はっは、きもちわる」





笑顔で駆け寄ってきたんに笑顔で毒吐いたな


神ちゃんのそゆとこ好きよ






『神ちゃんさぁー』



「ん?」



『小瀧の番号知っとったりしやーん?』



「小瀧って、しげと同じクラスの小瀧くん?」





ガタッ





『……そぉー』




「いや知らん。なんで知っとると思ったんかもわからん」



『やんなぁ〜。ごめん、変なこと聞いたわ』







神ちゃんとの話もほどほどに別れて

なるべく早歩きで、音を立てずに階段に向かう

さっきの音と、チラッと見えたのがもし予想と合ってたんなら









『…………ばぁ!』



「…っ!!」



『ははっ、弱点みっけ』





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ちの(プロフ) - ネコ王さん» これからもずっと応援してます💌 (2021年10月20日 19時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ王(プロフ) - ちのさん» ありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて感激です! (2021年9月29日 17時) (レス) id: b52861215a (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - この作品めっちゃ良くて好きです😭😭🤍毎話楽しみに待ってます🥰 (2021年9月29日 13時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコ王 | 作成日時:2021年8月18日 12時

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