14ページ ページ14
.
「ずっと前から好きでした!!」
ほぉー
Aが空き教室に入ってくとこを発見
ついてってみたらこの事態
丸刈り似合っとんなー。ザ・野球少年
まぁどうせ断るやろ?
確かにそいつも良い人そうやけど、それだけで決めるわけやないしそもそも年下なんてAに似合わんしどんだけお前がアピールしても叶わんもんは叶わんしそいつより俺の方が何千倍もイケメンやし
断るよ、な…?
いやさすがにAは告白されたから付き合ったみたいなことはないやろ。は?あんな奴と付き合うとか言ったらここにおる二人丸ごと俺何しでかすかわからんでやめてや
「ごめんなさい。もう好きな人がいるんです」
「…………それって、噂の幼なじみの」
「あはは噂になってるんだ。
うん、そうだね」
好きな人は、幼なじみ
俺、やんな…
俺のことやんな…!
『そっか、やっぱそうなんや…』
俺とAだから。両思いに決まってたんだ
そうやんな!当たり前か、ハハッ。
あぁ…この感覚たまらない。ゾワゾワとした甘い痺れが体を走ってむず痒い。幸せを噛み締めるってこういうことか
やっぱり!!
「はい!!だからA先輩も頑張ってください!!」
ちっ、あいつまだ話しとったんかーい…
お前はふられたんじゃ。さっさと部活行けや
そーっと教室を覗くと男はAの手をがっしり掴み、無理やり握手している
はぁ?
おいなに触っとんねん。長い長い長い長い!
彼女の顔が一瞬強ばった
「っ……わかった!ありがとう。頑張るね」
元気よく返事したそいつは笑顔で教室を飛び出し、ようやく部活に行った
すれ違いざまにバッグに書いてあった名前をメモする
念の為な、使えるかもやし
ガタッガタガタッッ
「……はっ…………はぁ、はぁ…っ」
椅子の倒れる音がしてまた覗く
取り残されたあいつが床に座り込んでいた
震えて、怯えて、苦しそうだ
あぁそっか。俺じゃなかったから。手ぇ握ったのが俺じゃないもんな。
「……だいきく、」
『A!?』
.
393人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちの(プロフ) - ネコ王さん» これからもずっと応援してます💌 (2021年10月20日 19時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ王(プロフ) - ちのさん» ありがとうございます!そんなこと言っていただけるなんて感激です! (2021年9月29日 17時) (レス) id: b52861215a (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - この作品めっちゃ良くて好きです😭😭🤍毎話楽しみに待ってます🥰 (2021年9月29日 13時) (レス) id: 05c7cf4f12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ネコ王 | 作成日時:2021年8月18日 12時