とあるメイドの恋事情【尾関光希】 (ページ7)

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7話ページ7

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『え、…？』

秀「だ、大丈夫？理解、してる？」

『かろうじて、できる限り』

秀「してないね。もう一度言うよ。

僕に、警視庁SITのホープである後輩がいるんだけど」

SIT…身代金目的の誘拐事件や人質立てこもり事件などに対処するための特殊部隊。全国の警察の刑事部門に置かれている人質や犯人の確保を最優先としている

ホープ…望み。期待をかけられている人、また、もの。

秀「本当に良い奴で、犯人の気持ちとかに寄り添える説得の
プロなんだけど」

寄り添う…近くでぴったりとくっつく。文字通り

説得…よく話して、わからせること。説き伏せること。

秀「が、Aの連絡先を知りたがってる」

A…私、自分、己。

『そこですね。そこが分かりません』

秀「だよね。僕もよく分かんない」

『秀作様のお仕事に関わる事などないのですが』

秀「しつこくてさ。もう圧というか、真直で来るから、
思わず頷きそうになるんだよ」

『それは困ります！』

秀「さすがに言ってないけど、良い奴なのは確かだから、
考えてみてくれない？」

坊ちゃんはそう言うと、相手様の電話番号が書かれた紙を渡し
た

おやすみなさいを伝え、エプロンを脱ぐ
その瞬間から仕事は終了だ

女性だからとか色々な理由をつけて、
私は小岩井さん達よりも少し早めに上がらせてもらっている

今日もお疲れ様です私

バスに乗り、いつもの席でガラス窓にもたれた

あ、

『名前聞くの忘れてた』

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