とあるメイドの恋事情【尾関光希】 (ページ25)

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25話ページ25

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最近この例え話に付き合わされているが、

真剣にその話を解決する術を考えていると、何か思いついたらしく、そうか！と思いつき飲み代3000円を置く

尾「先輩どこ行くんですか？ちょ、ちょっと先輩!?」

秀「ごめん池江さん、また今度ゆっくり」

『秀作様？あ、、』

さっき来たばかりなのに、鞄を抱え一目散に出ていった

何が起きたかわからない俺らは、座敷の戸と廊下で顔を合わせて戸惑うまま

『……池江様、このような扱い申し訳ありません』

池「……」

唖然として固まる池江さんを見て、彼女は顔色を青くし慌てる

『近々改めて本人からお詫びの品を』

池「いえ、………やばいっす」

『へっ？』

、、ピンチではない？？

先輩が帰ってしまったら本来の目的は達成できないし、この飲み会自体意味がなくなってしまうのだけど

アルコールだけ頼んで長居して注文なしで帰るのは店側に失礼だ

不思議なメンツで鍋をつつくが、比較的平和に終わることができた

池「じゃあ、ここで」

『おやすみなさい！』

酒が混じると距離も縮まり、俺への受け答えに対しての3倍は笑顔を見せていた。悲しいとは思わない。俺がその笑顔をこれから引き出せばいい話だし、なにしろ…

『私まで送ってもらって、すみません！』

尾「いえ。本望です」

『はは、あなたはそんな人でしたね』

尾「はい。…それでは、どうぞ」

彼女の前に背を向けて屈む

俺が気づいてないと思っていたのか

彼女は目を丸くさせて首を傾げた

尾「先程足を踏み外した時、捻りましたよね。顔が時々痛みで歪んでいました」

『なんで…』

尾「お見通しです。さぁ」

恐る恐る乗った体を背負い直し前に進む

高い目線にわっと声を漏らして肩を掴み、また離して掴みを繰り返すから笑ってしまう

抵抗することはなく、安全に彼女を家に運ぶことに成功

ゆっくり下ろし挨拶を済ませると、後ろから尾関様と控えめな声がかけられた

『今日はとても楽しかったです。同性の歳が近い子と飲み会だなんて、なかなかしてこなかったので。ありがとうございました』

尾「貴女のためなら何回もセッティングします！」

『それなら、誘うのに他人は使わないでください。私はもっと正々堂々と勝負するのが好きです』

尾「はい！」

『ふふっおやすみなさい』

おやすみなさいAさん

大好きです

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