とあるメイドの恋事情【尾関光希】 (ページ22)

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22話ページ22

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『そこで何をなさってるのですか』

秀「うわぁ！？」

今日は私が働いてきて初めて起こった日

大ベテラン執事である小岩井さんがなんとお休みなのだ

この大きい屋敷に一人が減るとまぁ大変。朝から大忙しで

申し訳ないが廊下に突っ立っている坊ちゃんと話してる暇がないくらい

『ワイシャツ1枚、スカート3枚、コートが１着です』

手「お、今日はお嬢ちゃんなの？」

『お嬢ちゃんって…』

楠「小岩井さんがお休みなんです。体調不良で」

手「体調不良？病気知らずで有名な、あの鉄人小岩井が？」

『彼も人間です。身体を壊すぐらいありますよ』

楠「僕も困ってるんですよねぇ」

手「なぁ、お前が来てからここの家なんか変じゃないか」

さすが噂好きのクリーニング屋。ご近所さんの情報だけでなく、妙に鋭い指摘を挟んでくる

楠木はくよくよ崩れて僕のせいにしないでくださいよぉだと

『情けないからやめなさい。手毛綱様もあまり楠木をいじめないでください』

楠「Aさぁぁん」

『はぁ、お話が過ぎたならもうお引取りを！』

手「なんだよもうちょっといいだろー！」

『やるべき事が山ほどありますので！』

無理やり立たせて外に締め出したりまだ戸を叩く音がやまないけど、無視無視！

『いい？皆さんはただでさえ今まで当たり前に居た大黒柱が消えて戸惑っているの。小岩井さんの分まで取り返さないと、

私達諸共クビよ！』

楠「は、はい！」

『じゃ、本日もよろしくお願いします』

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