13話 ページ13
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秀「予約していた北沢です」
「こちらへ」
高級フレンチレストランに秀作と行って、お世話してきて
知晶様と博文様に言われて、疑問に思うも断る余地もない
スピードで、つい了承してしまった昨夜22時。
秀「…ごめん」
案内された席に座り、ワインに舌積み打っていると
現れたのはなんと尾関様。
向こうも私がいるとは聞いていなかったようで、
店に入ってきた時は固まっていた。
そして尾関様、私、秀作様と意味のわからない並びに
なってしまっている
１回目は近所のスーパー
２回目は警察庁
そして３回目は高級レストラン
人生、何が起こるかわからないものだ。
尾「先輩これは一体…」
秀「会いたがってただろ？Aシャイだからいきなり
2人きりは心配で、着いてきちゃった」
『ほぉ、しゃーい？？』
秀「ｺｿｯ…ごめんって！ほら、かんぱーい！」
見え透いた嘘を…。
秀作様を睨む私、
私を見つめる尾関様、
尾関様に話を振る秀作様。本当に意味がわからない。
世間話もほどほどに、彼にお酒を進める。
悪いけど、その世間話には私は主に参加せず、
ただ黙って耳を傾ける
秀「もう一本ぐらいいけるだろう」
尾「…先輩、そろそろいいんじゃないですか」
秀「えっ？」
尾「今日の話って、なんですか。
彼女の紹介が目的じゃないことぐらい分かります」
秀「これ、例え話なんだけど、A…ごめん」
目線で言われた通りに、席を外す。
なんだか真剣そうなお話。
私達一般市民が聞いてはいけないことなのかも。
『…もっとちゃんとすればよかった』
御手洗の鏡で薄化粧を軽く直して、メガネをかけ直した
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作者名：ネコ王 | 作成日時：2022年2月12日 11時
