12話 ページ12
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僕の名前は北沢秀作。
難関中学の学園長である父と天才外科医の兄と、
敏腕弁護士の姉を持つ、警察庁総務課の教養第一課長だ。
そんな北沢家の歴史を変える大事件が先日起こった。
その日は父の63回の誕生日で、パーティーに心を踊らせていた
しかし、父がそこで打ち明けた話は
泰「裸の写真を撮られた」
なんと生徒の母親と関係を持ち、ホテルで寝ている間に
写真を撮影されゆすられている、だと。
あれほど、迂闊な行動には注意しろと言ってきた父さんが
本気だったと足首にLoveというタトゥーまで入れる始末！
僕はすぐには信じられなかった。父さんの思いも、相手の気持ちも、全て尊重して綺麗に残したかった。
しかし、相手側は写真一枚で1000万を要求。
向こうに話し合う意志はゼロだった。
どんな手を使ってでも対処しようとする兄姉。
仕舞いには僕が何もしていないと咎められる
秀｢僕に、チャンスをください！｣
｢｢チャンス？｣｣
秀｢その女を、説得します｣
知｢はぁ？あんたに出来るわけないでしょ｣
秀｢職場に説得のプロがいるんです！｣
僕が可愛がっているSITのホープ、尾関光希
この前ニュースになっていたアパート立てこもり事件も、
尾「ここのアパート、昔母ちゃんと住んでいた所に、
そっくりだなぁ…」
人質救出、怪我人無しで解決した
そして何故かうちの唯一のメイド、四十田Aに惚れている
経緯はざっくりと聞いたが、こいつの行動力には圧倒される
あの日、Aがお弁当を届けてくれた後
尾「先輩！先輩のとこに、女性が訪ねてきましたよね！」
秀「え、え、、え？」
尾「ましたよね！！」
秀「お、おう。A。うちのメイド」
尾「A…、Aさんですね！」
名前を聞き出すと今度は連絡先だ、会わせろ会わせろとうるさく
自分も意中の人との橋渡し役を頼んでいるから言えないが、
それでも執拗い
ともかく、その説得のプロに説得技を聞き出せば、
僕でもやれるかもしれない！
知「あ、待って。その人あれでしょ？
Aに猛アタックしてる人でしょ？」
博「ほぉー！まじか、あいつも意外とやるなぁ」
知「秀作1人に任せるより連れてった方が効果的よ」
博「だな。よし、A！いるかー？」
僕に期待はしてなさそうだ…
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作者名：ネコ王 | 作成日時：2022年2月12日 11時
