長く冷たい夜の日 ページ10
橙side
宣言通り朝から窓と戸を全部閉め、真ん中の明かりを付けただけの居間に案内。自分の部屋と風呂と厠ぐらいしか知らん智洋くんは、もうここに来て二週間やのに全体をキョロキョロしてる笑
橙「ここがお勝手と繋がってて、まぁご飯作るとこやな。できた料理をこっちの広い机でみんなで食べるって感じ。いつもは大毅がご飯食べてから部屋に持ってってんちゃうかな」
緑「……いらん言うてるってのに」
橙「……。」
まだ意固地は変わらんか。俺の後ろに立ったまま憂鬱な顔で下を向いてまう。当たり前やけど、まだ心は開いてないからな。まぁ、来てくれただけ進歩か。あとは自由にしてもらお
橙「じゃあ、俺外で畑いじってるから。暫くあいつも帰って来おへんやろし。好きなことしとってええよ。」
緑「…ぇ……あ、…」
橙「ん？」
緑「……ぁ、いや…何…もない……」
橙「そう？じゃあ行ってくるなー」
あそこはまぁ、あの殺風景な所よりはええやろし。部屋の中でも布団にくるまってるみたいやから、お昼寝でもしてもらえたらそれは嬉しいし
そう考えながら居間と玄関を繋ぐ戸を開く…と、出かけてるはずの二人がそっと待機していた
思わず声を上げそうになったけど、既に大毅の口と体を抑えてるとこから「静かにしろ」と言われてるような気がして、戸を閉めてから声を潜めた
橙「……なんしてん」
紫「様子見しようと思って。俺らがおったら気が散るやろ？だから隠れててん。しげちゃんはすぐに神山くん手助けしてまうから、確保」
赤「もがっ！」
紫「…遠くから見る守り方もあんねん。近すぎて見えないものもある。遠いからこそ見えるものも」
緑「……っ………ぁ……」
暫く観察してみて、わかったこと
智洋くんの動きがずっとぎこちないこと。俺とさよならしたあの畳一マスから動きもせず、一歩出しては戻り、出しては戻りを繰り返す。
体を覆う布団も無いもんで、でも取りに行こうと足を動こうとしたら止まってしまい、結局元の位置へ
緑「ぁいや、……あ……、……だいっ、！…………うぅ……」
紫「どうしたんやろなぁ…せめて腰掛けに座ったらええのに。ずっと立ちっぱもしんどいやろ」
赤「…〜〜ッ、頭の中もぐっちゃぐちゃや…！色んな言葉がぐるぐるしてて、困ってる！」
緑「〜〜〜ッ……うぅぅっ」
もしかして…
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ニョロモ(プロフ) - そのこさん» えええこちらこそJWだけじゃなくてQKのやつも読んでます…！そんな可愛い案があるんですねよく思いつきましたありがとう。あにまるせらぴーをひらがなにしてるところ１ポイント(？)。時間かかるかもですけどぜひ書かせて貰いますね〜 (9月5日 20時) (
レス) id: 73f4cb0971 (このIDを非表示/違反報告)
そのこ(プロフ) - 1作目から一気見しました大好きです…(合掌)遙か先になっても大丈夫なので、お久しぶりのばどのターンが見たいです！(ばど推し)桐山くんが調子悪そうな時に九尾の力を使いこなせるようになった淳太くんがあにまるせらぴー(流星風)してたら可愛いかなと思いまして…！ (9月5日 19時) (レス) id: e5755da676 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - sy1111さん» 弟助けるお兄ちゃん達めっちゃいいですねー！！やってみます！過去編も相まって結構かかってしまったらすみません…！ (8月24日 23時) (レス) id: 7ad21053e9 (このIDを非表示/違反報告)
sy1111(プロフ) - いつも楽しく小説を読まさせていだいています.｡o(♡)あの全然何時でもほんとに大丈夫なのでいつか弟組が窮地に陥って兄組が妖怪の力本領発揮で助けにくるみたいな話が主様の小説で読みたいです！これからも応援しています！ (8月24日 4時) (レス) id: 6ad7fd250a (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - ミーツさん» えへへへへどうしても不機嫌な重岡さんとこたしげの絡みを書きたかったんだぜ。あと前髪グチャってする流星くんも。こういう系私も好きー！ (8月14日 21時) (レス) id: 73f4cb0971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニョロモ | 作成日時：2023年6月17日 0時
