長く冷たい夜の日 ページ9
橙side
あんな辛そうな声聞いたら、返せるもんも返せず。でもほっとくわけにもいかんから。サッと朝ごはんだけ置いて様子確認だけして戻ろうと考えた朝
窓から暖かい日差しがさしているはずやのに陰な気配の感じる廊下を渡り、半分空いてる引き戸に向かって運び出す
……え、半分空いてる！？
緑「……。」
紫「んふふふ、」
影から覗いてみるとあいつがその隙間に顔突っ込んで中の智洋くんに話してるみたいで
あの、顔だけ突っ込んでるからこっち側から見た体制がめっちゃおもろいんやけど。
緑「……何もすんなって言ったはずや」
紫「なんにもしてへんよぉ」
緑「部屋に入るなとも言ったはずや」
紫「入ってへんよぉ」
境界線ギリギリを攻めてるからな。もう突きつめるのが面倒くさくなったのか溜息だけが部屋から聞こえた
緑「……。」
紫「今日は天気がえぇなぁ。お散歩でも行く？」
緑「……………いかん、」
紫「そっかぁ、じゃあ俺だけで。ついでに買い物行こかな。おやつ買ってこよか？」
緑「いらんって！何もいらん！！」
紫「そっかそっか。じゃあまたお昼何食べたいか聞きにくるな〜」
緑「聞け！！いらん言うてるやろ！！」
紫「今いらんでもお昼は欲しくなってるかもやん。またな〜」
緑「っ、こんの、……待てって！！！」
一瞬、薄暗い部屋から細い腕が現れた。…チャンス？
廊下を走り、引っ込みそうになる指に手を
緑「わあああああああああ！？！？！？」
橙「ごめんごめんごめんごめんごめん！！！！！びっくりしたな！！ごめん離す離す！！！！」
あかん！！触られんのダメな人やった！！
ちょっと肌に触れた瞬間もんのすごく腕をぶんぶん振ってパニクられた。気持ちはわかるけど。そんな虫みたいな扱い…あ、やばい泣くか…！？
緑「な、…あ……あ…」
橙「落ち着けっ、何もせんから…！外出るの頑張ってくれたのかな？って嬉しくて焦っちゃったん…！」
緑「ぁ、…さ、…おれに、触ったらあかん！！」
橙「うん、ごめんな。約束やったもんな。ほい涙拭き」
緑「ぁ、泣いてない！！」
袖で目を擦ってもまだ意地を張ってきた。なんか、駄々っ子みたいで可愛らしいなぁ。収まるのを待って、鼻を啜りながらこっちを睨んできたのを合図に俺は勝負に出た
橙「なぁ…家の中だけでええから。窓も戸も全部閉めるからさ。
ちょっと出てみいひん？」
.
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ニョロモ(プロフ) - そのこさん» えええこちらこそJWだけじゃなくてQKのやつも読んでます…！そんな可愛い案があるんですねよく思いつきましたありがとう。あにまるせらぴーをひらがなにしてるところ１ポイント(？)。時間かかるかもですけどぜひ書かせて貰いますね〜 (9月5日 20時) (
レス) id: 73f4cb0971 (このIDを非表示/違反報告)
そのこ(プロフ) - 1作目から一気見しました大好きです…(合掌)遙か先になっても大丈夫なので、お久しぶりのばどのターンが見たいです！(ばど推し)桐山くんが調子悪そうな時に九尾の力を使いこなせるようになった淳太くんがあにまるせらぴー(流星風)してたら可愛いかなと思いまして…！ (9月5日 19時) (レス) id: e5755da676 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - sy1111さん» 弟助けるお兄ちゃん達めっちゃいいですねー！！やってみます！過去編も相まって結構かかってしまったらすみません…！ (8月24日 23時) (レス) id: 7ad21053e9 (このIDを非表示/違反報告)
sy1111(プロフ) - いつも楽しく小説を読まさせていだいています.｡o(♡)あの全然何時でもほんとに大丈夫なのでいつか弟組が窮地に陥って兄組が妖怪の力本領発揮で助けにくるみたいな話が主様の小説で読みたいです！これからも応援しています！ (8月24日 4時) (レス) id: 6ad7fd250a (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - ミーツさん» えへへへへどうしても不機嫌な重岡さんとこたしげの絡みを書きたかったんだぜ。あと前髪グチャってする流星くんも。こういう系私も好きー！ (8月14日 21時) (レス) id: 73f4cb0971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニョロモ | 作成日時：2023年6月17日 0時
