妖怪㐂伝、虹の岡［all］〜漆〜

甘すぎるからレモンにしよう ページ38

黄side



「はぁぁ、まじでハズレ」


「てか無理ならミニスカ履くなって話よ」


「それ。で、どうする？二次会のとこ予約しとくか」




はい見事再会。そうやんな駅そっち方向やもん
さっさと帰れや！どんだけ根に持ってんねん！

追い抜く訳にはいかんし、結局とぼとぼ帰るしかないのか…

ふたりと目配せをして歩くスピードを緩めた次の瞬間




黄「……った！」


緑「んわっ、、」


桃「えっ、…」




腰を何かに叩かれた感触

それと同時に智子の袖が後ろに引かれ
のぞみの髪ゴムが解かれる


あれ、後ろはだれも……





橙「うぃーあんちゃんら、飲んでるー」



黄「……！」




よく知った声に振り返ると、珍しく洋装の照史が行く手を阻んで首に腕をかけていた




紫「さっきはうちのが悪いなぁ、俺ら田舎から出てきたからよう分かってへんねん」


「は？だれやし」


青「節穴の目にブス呼ばわりされた子らの家族」


「うおっ！？…いった、」


赤「……触んな、」





突然現れた流星の威圧感に少し相手もたじろいでいて後ずさる

こっちにぶつかりそうになると、間にしげが入り食い止めた




橙「二次会すんのやろ？ええやん俺らも混ぜてぇな」


「ばっ、やめろや！急に馴れ馴れしいねん！」


紫「お、暴力はあかんよー。俺ら絶対警察に捕まらへんねんからそっちが不利やで？」




「はぁ？揃いも揃って頭おかしいわ！」


「お前も、！」


黄「……俺？」


「一回触られたぐらいで身内にチクるとかダサす……がっ！」


赤「…それ以上口開いたら噛み砕く…」




…あちゃー、キレたな

我慢出来んかったみたいで、全力で相手の首を締め出す。鬼の力がどれほど強いかわかってないなぁアホめ




赤「お前が生きてる間に何回もボコボコにしてお前が死んでも追っかける。死ぬまで殺して死んでも殺す」


青「やめろ。もう致命傷や。…周りもおるし」




俺らの他にも人がおることに少し負い目を感じたのか手を離して大人しくなった

締められてヘロヘロになったそいつを立たせて、残り二人に預けた照史は




橙「…ちなみに、もし怪我させてたら、こう」




と空き缶を目の前で潰した。縦に。片手で





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