妖怪㐂伝、虹の岡［all］〜漆〜

甘すぎるからレモンにしよう ページ32

黄side



どうやら俺は、本来の姿、というか別の姿である九尾狐に変化できたらしい。耳だけとかじゃなくて、全部

縛られた事と覆い被さられた事は覚えてるけどその後の記憶は曖昧で、俺何してた？って聞くと、しげからは「火、でてた」とだけ返ってきた

それ以上は聞かなかったが、同じことを繰り返す訳にはいかない。現時点では、感情が高ぶると出てくるって感じかな？早くコントロール出来るようになりたい



黄「だから色々教えてほしくて」


桃「俺に相談とか新鮮やわぁ」




狐と化け猫。共通点が多いということで小瀧さんに聞くことにした。炎は危ないからちょっと置いといて、化ける力ならまぁ…まだ…




桃「懐かしいなぁ、俺もめっちゃ練習したわ」


黄「注意する点とかある？」


桃「集中を切らさんこと。とにかくイメージが大事やから、変化途中で邪念が入ったらヤバいのになるし。もっと言えば、自分の姿が思い浮かばんくて戻れんってことも、、」


黄「ひぃ…」


桃「最初は自分の写真とかあったらやりやすいな。慣れればパって変われるし、いけるで。」





淡々と言ってますけど、そもそもあなたが凄いんですよ。あまり俺が納得してないことに気づいたのか、「おいおい頼むぜジョニー」と訳分からんノリで肩を竦めた





桃「うーん、、じゃあさ、明日やってみる？」


黄「明日？」


桃「神ちゃんと出かけんねん。今からしてもええけど、家やと集中しずらいかなって。な？だから敢えて外でさ？」




なるほど…！

ご最もな理由に感心して、俺は二つ返事でOKした





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黄「聞いてない！！！」


桃「いい加減慣れなよ〜、じゅんこ」





鏡の前でポニーテールを結い直しながら後ろの俺に呆れた声をかけるのぞみ

いざ外出の準備をしようと自室に戻る道中に部屋に来て？と誘われた時点で疑うべきやった

長いまつ毛を上げながら話すには、目的としてるカフェは女性(・・)限定の特別メニュー目当てらしく、元からのぞみとして行く予定だったらしい




桃「淳子だったら経験あるし、やりやすいでしょ？」


黄「それっ、はそうやけど…てか、神ちゃんは！？神ちゃん化けれへんやん！」


桃「んなことしなくても智子は可愛いもん♡」


黄「神ちゃんはええのそれで？！」


緑「パフェが私を待っている」





・・・。





桃「神ちゃんが一番乗り気やからな」





あ、そーっすか、、





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