紛い者なりにそれなりに ページ15
紫side
「ぶっはっはっは！そりゃやらかしたな兄ちゃん」
紫「笑わんとってやぁ」
京都から下に降りて大阪まで。僧侶の格好で説法をしてある程度の金を稼ぎ移動する
さすが天下の台所。味のわかりやすい食べ物が溢れてて食事が楽しい
「後先考えず面白さで行動した結果やな」
紫「そう意地悪言わんでさぁ、酒呑童子の居場所教えてやぁ」
「知っとるわけないやろ。調べて欲しかったらほら、もっと金」
紫「えぇ〜！？もう十五文も払ったやん！」
「十五で済まそうとしたんがお門違いや。そもそも会ってどうすんねん。お前みたいなんの相手されるかい」
会ったこともないのに勝手に大会出場させてしまったことを鬼の頭さんに説明するべくたくさんの噂や事情を知ってる目玉ひとつのおっちゃんを見つけなんとか説得する
でもやっぱりそう易々と出てくるような相手ではないようで、最近は洞窟の奥の奥に引きこもってるという噂
「もう不戦勝でええやろ。本人さんにはバレへんて」
紫「あかん！俺が出たいねんて！」
「なんでやねん！兄ちゃんそんな野心あるんか！？」
紫「面白そうやん！妖怪の世界の一番上やで！やりたい放題やん！俺の言う通りの俺の城！作れるやん！」
「……あほや」
紫「そしたらおっちゃん俺の隣おかせたるからさ〜〜！」
「いらんいらん。俺は今みたいにひっそり暮らしたいねん」
……だめか。ガックシ肩を落として座り直すと、同時にお茶屋で注文していた団子が運ばれてくる。
みたらし、三色、よもぎ
うまそっ！このために金ケチったんやから！
ガッと食らいついてお茶と交互に口に入れると、おっちゃんが隣に座ってため息をついた
「……最近、ひとつの村が幕府によって潰されたらしいで」
紫「あむっ……それはぁ、…もぐ……ごひゅうひょうひゃま」
「興味なさそうやなぁ。でもこれ聞いたら兄ちゃん目玉飛び出すでぇ」
紫「……むぐ………何でしょか」
食べかけた団子の串を置き、おっちゃんの話に耳を傾ける
俺が興味を示したとわかると、一つの大きい目玉がきらりと光った
「…その村には秘密があってな、
"鬼の子"を匿ってたて噂なんや」
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ニョロモ(プロフ) - ミーツさん» 小瀧さん過去編リクの方！いやほんとずっとお待たせしてしまい申し訳ないです😵💫ちびのん私もお気に入りです！ (5月24日 7時) (
レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - sy1111さん» やった〜〜！本当に長らく続いてこれからも長々と続くと思います笑。またコメント待ってますね〜！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - そらさん» ありがとうございます〜！期待に応えられるように励みますね！それとそらさんの作品も素晴らしいです！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ニョロモ(プロフ) - よつばさん» とてつもない褒め言葉頂いてた…！文書書くのって難しいですよね。私もまだまだ模索中です笑そのコメントからでも十分素敵な語彙をお持ちだと思いますよ☺️もし、物語を書く予定がありましたら楽しみにしております！ありがとうございました！ (5月24日 7時) (レス) id: f25e12ff95 (このIDを非表示/違反報告)
ミーツ(プロフ) - 小瀧君のお話とっても面白かったです！！！これからのお話も楽しみです！ (5月24日 6時) (レス) @page50 id: 14a6943df6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニョロモ | 作成日時：2023年2月21日 0時
