とあるメイドの恋事情【尾関光希】2 (ページ7)

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57話ページ7

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『…はぁ……はぁ……はぁ………っご主人様は！？』

病院の廊下、久しぶりに走ったことで上がった息を整えて、荷物を持った小岩井さんに縋った

小「今お眠りになられている。睡眠薬を飲まされたそうだ」

『睡眠薬…？、命に別状はないんですね…』

突然ご主人様が倒れたと連絡が入り血の気が引いた

急いで最低限の荷物を準備して部屋から飛び出したのだった

あ、、連絡

『……あ、私です。四十田です』

尾「泰蔵さんはご無事ですか？！」

『はい。少しあっただけで、十分健康です。明日には退院出来るようです』

尾「良かった…。」

『ご主人様のお荷物を整理してから戻ろうと思います。少し遅くなるかもしれません。あっ、冷蔵庫にあるタッパーから好きなおかず摘んで頂いても構いません』

尾「あ、ありがとうございます！」

『鍵はコルクボードに刺した画鋲にかけてあるので、それを使って、ポストにでも入れておいてください』

尾「あ、その事なんですが」

小「四十田くん、そろそろいいですか？」

『はい！それではまた。おやすみなさい。』

急いで電話を切り、着替えやおくつろぎの為のアメニティの準備。皆さんもお揃いで一旦家に帰ろうとのことで北沢家に戻り、結局就寝のお手伝いもすることとなった

秀「友達との約束あったのに、ごめんね。」

『いえ。秀作様こそ池江様とのご予定があったのに。まぁ御家族のこんな危機じゃ、何事にも変えられませんが』

秀「あれ？なんで池江さんと一緒にいたって知ってるの？」

『あ、あぁ〜〜〜、、、、坊ちゃんなら、きっとやり遂げると信じておりましたので、』

嘘です。本当は全部知ってます。

博文様が池江様からもっと魅力的な女性に移ったことも、池江様には弟の為だとか良いように言って池江様も坊ちゃんに乗り換えたことも

知晶様がぜーんぶ知っていてわざと坊ちゃんを焚きつけるように応援してたのも。

関係者皆々様からよーく聞いてます。多分知らないのは貴方ぐらいです

秀「そっか、ごめん。僕もっと自分から動く人間になるよ！」

『……はい。常に応援しております』

そのままでいてください

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