とあるメイドの恋事情【尾関光希】2 (ページ11)

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61話ページ11

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昨晩旦那様は、大学時代の社交ダンス部の同窓会に顔を出し、その後に睡眠薬で眠らされた

確認したところ、会っていたのは旦那様と女性陣5人。

5つの紙袋にはそれぞれバレンタインということで旦那様へのチョコレートが入っている。しかし、その内開封済みなのは1つだけだった

つまり…

『そのチョコを渡した人が、犯人…』

ご主人様がゴルフへお出かけになっている間に病院の来客リストから連絡先をあぶり出し、その5人を呼び出すことに成功した

しかし薬を盛られた当本人は気にするなの一点張り。

その上なんと大学時代は五人中四人と関係を持っており、随分と酷い終わらせ方をしてきたのだと

秀「結局、犯人は見つかったんだけどね。」

『ダンスのペアを急遽代役となった奥様と出会い、当時お付き合いしていた彼女は捨てられ、……どうしても許せなかったのですね』

秀「正直父さんにも落ち度はあるよ。でもお互い話し合って和解したんだってさ」

『それでは事件は解決したのですね。

…なら、坊ちゃんはなぜそのような覚悟を決めたお顔を？』

秀「今覚悟を決めるかどうか迷ってるんだよ」

珍しく坊ちゃんから食事に誘われたかと思ったら連れてこられたのは最近ラーメン屋からカレー屋にシフトチェンジしつつある小さな古ぼけたお店だった

『まぁ御相手もいらっしゃるのにそんないい店誘うわけないか、』

秀「ん？」

『いえ何も。』

ガラガラガラ

「いらっしゃいませー！」

『……………………謀ったな』

秀「ごめんっ」

尾「こんばんは。お疲れ様です先輩」

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