ニョロモの色々集【JW】

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赤side



すげ…


この声が漏れてたかどうか



すごい速さで包丁で食材を
白ネギと茄子と、、あっ、ニラ入れてる。好物やん

均等に刻んでフライパンに入れてザッと炒めると外に出し、


同じフライパンにごま油をタラーっと垂らす

ひき肉を入れて、強火




なんか

匂いって、こんなに広がるもんやっけ




突風が通ったみたいに俺の全身をごま油がくぐって包み込む








ぐうぅぅぅぅぅぅ




赤「……ぇ」


緑「んはは、元気な音」




気づけば俺は半身を乗り出して見学してたみたいで
反応した胃腸が音を立てていた

…いや、

テンション上がって待ちきれへん子供やん…！！はっずぅぅ…！！




緑「いいねぇ、おれその音めっちゃすきですわ」


赤「…すんません」




いじられた…絶対笑ってるやん…
素っ気なく席に戻ったとこも含めて恥ずかしい

おい俺、こんなでっかい音ここで出すかぁ？




赤「……。」




そういえば俺、お腹の音聞いたの、久しぶりかも



あ、でも待てよ




赤「わっ、まって！！おれ辛いのダメなんすよ…、！」


緑「あ、まじ？俺もおれも」


赤「そういう意味じゃなくて。そのドバっと辛い粉入れるの、」


緑「おっけおっけ。じゃあ別に作るから！」




あっぶな

半々に鍋に移し替えると、一つの鍋の中に粉を入れる店員さん
急に空気までピリつきグツグツ音が鳴る。うわ唐辛子も入れるん！？

どこが俺も苦手やねん…






緑「さーてお待ちどうさま。




神山亭まかない、麻婆丼甘口です！」





赤「うわ…！」





どんぶりに乗せられた、こぼれんばかりの豆腐と茄子

茶色のつぶつぶに赤いラー油が照ってキラキラ宝石に見える

甘口なんてちょっと負けた気分やけど、それでもやっぱり



うまそう…！






赤「っ、いただきます！！」





レンゲを掴み、豆腐とご飯を一口






うわ、

うわうわうわうわ！！



甘辛く煮た餡が具材にしっかり絡んでてご飯が進む！


茄子もほどよくシャキシャキと歯ごたえがあって

豆腐はとろみと一緒につるんと飲み込みそうになる



これは腹に溜まりそう…






緑「ひぃ〜！…かっらあ……」








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