ニョロモの色々集【JW】

灼熱の麻婆(亭) ページ12

赤side



ポク、ポク、ポク………ポク、ポク…ポク……






赤「………あかん、




思いつかへぇん、、」





削りきったHBの鉛筆を放り出した午前11時18分

まもなく故障ギブアップですって訴える扇風機の悲鳴を
無視して、今日も微弱の風を当てつつ、ひんやり冷たい
机に今日も突っ伏した

目の前の紙は白紙。正確には、俺の行き詰まった思考を
表明する鉛筆のトントンと置いた跡と、強く握って折れた
線がある端付きの、白紙の紙

はし付きのはくし。ちょっと語呂ええなメモ



大学三年の夏休み

ちらほら就活に手を伸ばしてる友人もいるってのに
彼女とビーチでうきゃうきゃにってやつもいるってのに




赤「あぁぁぁ…」




平凡

実に平凡


サークルも入ってなきゃ、資格もなし

欲望もなしのなんもなし！見ろこの白紙！
やりたいことリストのやの字もリの字もないわ！

ただ平然と学校に行き授業を受けて週3のバイトで
平日4時間休日8時間勤務をこなしてるだけの
一人暮らし大学生でーす





赤「……ちょっと早いけど、メシ」




昼飯って一番困るんやんな…朝なら少なく一品でいいし、
夜は好きなもん食えりゃええけど。外食もええし
昼に外食とかしたら夜行く気なくなるし？
でも夜に作る気力残ってるか言われたらそうでもない

…てか多分この思考パターンも




赤「昼抜かして夜コンビニってオチやな…」















赤「え、うそやん」




緊急速報 閉店のお知らせ


メーデーメーデー

俺の夜飯が無くなった模様

俺のたっぷりツナマヨおにぎり120円プラス税と
スタミナ焼肉弁当540円プラス税が跡形もなく消えてる


ここのコンビニは足を運びやすい近さではあるが、
1歩も外出していない日に少し運動した気分にしてくれる
程の遠さというベストな位置にあったというのに

これでもし次の店が全然俺の生活に関係ない店だったら
どうしてくれんのや。美容院とか

違う会社だったとしてもコンビニでなきゃ困るんや




赤「……違うとこ探さな」




なんか、腹満たせるやつ
よっしゃ食うぞ！じゃなくて、とりあえず腹満たせるやつ

でもちょこっとじゃなくて、うん。
腹にたまる、食事という作業を済ませてくれるやつ…





ビシャ！！





赤「……ぇ」





緑「あ…」







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