愛しい背中 ページ21
紫side
桃「俺が殺さんかったら、あいつらが此処を襲いに来る。せめてこの家だけでも守りたかった…」
紫「……いっぱい抱えとったんやな」
桃「まぁ結局失敗に終わったけどな。それにもし成功しても、この状態に気づいた誰かが俺を殺してくれるから」
ずっと優しい優しいって褒めてくれるけど、自覚はまぁないし
俺アホやから思ったことしか言えへんわ
紫「随分自分の命に自信ないみたいやけど、まだまだ生きてもらうで」
桃「えっ…？」
紫「家族の魂が大かむろの中に入ってるって言ったやろ？」
桃「…はい。燃え尽きるまで活力にするって」
紫「それがぁ〜〜倒せたから〜〜、………ジャン！」
布団を頭まですっぽり被せて、手品師みたいに掌から三つの火を取り出す
移り燃えることはなく空中に浮かぶそれは、ちゃんと目で追ってないとどこかに行ってしまいそう
桃「……これっ、まさかっ！」
紫「うん、
家族の魂やで」
最後に息の根を止める前、心の中央に光る輝きを見つけて掴んだ
桃「………ぐすっ……きれいや。」
紫「こらこら、濡らさんでな。今照史に保管できる入れ物作って貰ってるから。
これはちゃんと持っとき。望が生きる為に使いなさい」
桃「…っありがとう………」
大事そうにそれを抱えて、胸にしまった
やっぱり在るべき元に戻ったから、火もよう燃えとるわ
紫「はい、もう閉まっとこな」
桃「うんっ！」
紫「望くん一気に元気になったな、良かったな」
桃「君付け嫌やなぁ。さっきみたいなのがいい」
紫「はいはい、望な」
桃「俺も�陲舛磴鵑辰童討鵑任いぁ�」
紫「ええよ全然」
桃「はまちゃ♡はまちゃ♡」
紫「んっはっは、はよ寝ろやー！」
.
紫「んん"……ぁぁ………」
いつもより寝苦しくて起きた朝
寝相が悪くて着物が脱げかけるのはよくあるけど
…入っとるなぁ
癖の悪い手をペチンと叩いて起き上がると
意地でも離さんと腰に巻きついてくる
寝癖酷すぎてぼっさぼさやな
どーんな寝方したら、あっ、ここはねとる
橙「おはよー、なぁたかひ………………ごめーん。」
紫「えっ？……あっ！？いやいやいやいや！」
橙「不注意やったー…」
紫「ちゃうから！」
橙「誰にも言わなーい…」
紫「ちがーう！！」
こうして「猫の嫁入り事件」は暫く弄りのネタにされたとさ
.
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ニョロモ(プロフ) - あおさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました (2023年4月13日 0時) (
レス) id: 76c24c0989 (このIDを非表示/違反報告)
あお - 幸せはいつも、3つ目。しげsideなら、赤なのでは。 (2023年4月11日 23時) (レス) @page13 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - この度はリクエストに応えてくださりありがとうございました！お礼が遅くなり大変申し訳ありません；；個々が未知の妖と闘うバトル感や冒険感、緑赤の絆が感じられてとても楽しく拝読させていただきました！これからも更新楽しみにしております^^ (2022年7月29日 20時) (レス) id: 03b3f16d34 (このIDを非表示/違反報告)
camokinoko(プロフ) - コメント、リクエスト失礼します。小噺として、妖怪達それぞれ、淳太君の1日を読んでみたいです。何気ない日常が少し覗けたら大満足です。山もなく日常系なので、作者様が気乗りしなければ全然大丈夫ですので、検討して頂けたら幸いです。 (2022年7月9日 11時) (レス) @page48 id: 636c89ef1d (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝見させていただいております。どのお話も面白くて大好きです。もし可能であれば�陲舛磴鵑寮蟻里�何なのか気になっているのでその辺りのお話を読めたら嬉しいです！無理せずお時間と気が向いたときに良ければよろしくお願いいたします (2022年6月30日 7時) (レス) id: d4a8417d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニョロモ | 作成日時：2022年5月22日 22時
