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_ 我々組のある一室に男の影が2つ。
gr｢なぁトン氏｣
tn｢…なんや。口やなくて手を動かしてくれませんかねぇ｣
gr｢今は休憩中だ野暮なこと言うな…む、美味いなこのケーキ。今度Aにも教えてやろう｣
tn｢…あいつに教えても食えへんやろ。にしてもグルさん、あんた…偉いあの子の肩持つな｣
ケーキを貪る者、それを諦めたように静観する者はこの組のトップに程近く座す位を持っている。
しかし、最近の話題は専らほんの1.2ヶ月前に来た女の話ばかりであった。
gr｢何だトン氏まだアイツとお近付きになれてへんのか。いい加減素直になればいいものを…｣
tn｢はぁ……余計なお世話ですわぁ｣
幹部も若頭に倣い仕事もそこそこに暇さえあれば声を掛けている場面をよく目にするようになった。
彼女も長年の生活環境により初めのうちは無表情で内向的であったが、徐々に表情が富み口数も増えてきたように思う。
tn｢まぁ元気になっていってるのはええ事ですわ｣
gr｢せやろ。…それで、例の件はどうなってるん？｣
tn｢あぁ…あいつに任せてるけど手強いみたいで中々苦戦してるらしいで。｣
先程まで甘味を食していた雰囲気などあっさりと取り除き部屋には重苦しい空気が流れ始めていた。
gr｢ふむ…。まぁ引き続きアイツに任せとけばなんとかなるやろ。やけど多分仕掛けてくるなら今週辺りやろな｣
tn｢……根拠はなんや。｣
gr｢勘や！｣
tn｢帰ってどうぞ｣
一瞬にして空気が戻り、会話も脱線しがちになる。
…ホンマにこいつはマイペースで厄介な奴やな。
gr｢まぁ確信はないが。多分近々開催予定やろうな｣
tn｢……ま、万全な状態にしときますわ｣
1つ彼がそう答えるともう一人の男はクフクフと愉快そうに怪しく口の端を吊った。
gr｢ネズミ捕りするならウチの観光客も盛大に持て成して貰わんとな｣
tn｢観光客ビザの発行余裕そうやったから草｣
gr｢頼もしいな。…それなら尚更盛大にやってもらわんとな｣
tn｢……て言うか、ゾムやショッピ君の報告やとA、ワンチャンこのこと気づいてるっぽいらしいで？｣
gr｢ほんまに大した奴やな。…それならば思う存分に今回の布石になってもらおう｣
tn｢……はあ、面倒なことにならんやったらええけど。｣
その密会は夜闇が深く陰った宵の月だけが見守っていた。
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ぴく(プロフ) - 個人的に主人公の性格とか（全部）めっちゃ好きです！頑張ってください！ (2020年9月21日 9時) (
レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - レニさん» 読んでくださってありがとうございます！大先生のところは特に構成を練っていたのでそういって頂けてとてもうれしいです！ありがとうございます！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - しおんこさん» こちらこそいつも変な時間に更新してしまって申し訳ないです…しかし！コメントとっても嬉しいです！！頑張ります！！！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
レニ - すごく面白い…！チノくんとかうつ先生のところの話めっちゃ好きです！これからも読まさせて頂きます！ (2019年11月29日 17時) (レス) id: be3a21bb3c (このIDを非表示/違反報告)
しおんこ(プロフ) - 夜遅くにすみません！雰囲気めっさすきですわぁぁー！！まじごっとですぜェ…………！！ 更新楽しみにしてますぅぅぅぅ！！！ (2019年11月28日 3時) (レス) id: 32a4d591a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：団子侍
x他1人 | 作成日時：2019年9月10日 22時
