死んだと思ったら生きてた【名探偵コナン】【男主】

誰に殺されたのか６ ページ16

観覧注意

男同士の表現あり







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ぼんやりと、視界の端に光が見えた


しかし、それは目の前に現れた足に踏む潰されるように消えた





「かわいい顔してるじゃん
ほんとに男？」


「はは、さっき散々ほぐしただろw」



足や腕が痛くて
意識も朦朧とする



「まー良いじゃん、さっさとやろ」






金属の重なる音と遠くで、咀嚼(そしゃく)音が聞こえた


「うっ...うあ」




「きっつ、こりゃ道具は入らねぇな」

「入る入る」


内容が頭に入ってこない





怖い



怖い





下半身に物が入ったり出たり
勢いよく叩きつけられて

「あ、あむ、ろ、さん」


「あ？誰さん？」




「安室さんだろ、ほらポアロの」



やめろ



お前のその口であの人の名前を呼ぶな









.








耳もとで咀嚼音は一つ




『困るんだよね、勝手なことされると』

濁った、聞き取りづらい声





『ほら、カナミ、こっちへおいで』


「...??」


『???どうしたの、カナミ
お兄ちゃんだよ


可愛そうに、悲しみが募って記憶を消してしまったんだね
僕はユウヤ、君の"お兄ちゃん"だよ』




「お兄ちゃん？」

『そうだよ、さあこんな薄汚い場所なんて
早く出よう
カナミはお兄ちゃんと一緒に、楽園へ行くんだよ』



おかしくなりそうな状況でも
まずいと感じることはできた





この人は








.







この人の目は、光しか写ってない




布を巻き付けて、走り出した


曲がり角を曲がった所で誰かとぶつかった




「あっ、ごめ」


『可愛いね、逃げても無駄だよ
はやく行こうよ』




「ひっ、」

声がうまくでない





また反対側にはしった

足が痛くても、後ろを振り向かずに逃げた









「___うるせぇ犬だ」



誰かの声が聞こえて、すぐあとに発砲音も聞こえて
ビックリして転けた



怖くて怖くて、おかしくなりそうだった






ねむれねむれって祈っているうちに
いつの間にか握っていた手は緩くなっていた

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