池の先4 ページ8
「ああ…」
小さく出した声にいち早く気づいたのは
紅白ヘッドでした
「！てめぇ！巫山戯んな！」
大きな声を上げて僕の方へ走り思い切り抱きついてきたのは
轟くんです
周りのヒーローも駆け寄り、酷い怪我だから早く病院へと急かします
轟くんは不満そうでしたが治療が先だと言って、自分は初めて救急車に乗りました
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「ーー両足、左手首、首、右側の顔半分、全治一ヶ月の大火傷だよ
痕も残るし、無茶したね坊や」
病院の先生に頭を撫でられ告げられる
火の家に突っ込んだのだから自分も其れ相応の覚悟だったのだが
なかなかに痛かった
特に治療中
今は包帯を巻いて絶対安静中だ
そのあとはお医者さんと軽くお話をしてまた一人の病室になりました
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今日1日でたくさんのことを学びました
そして知らなかった自分を知ったのです
自分は、自身がおかしいと思っていました
自分は、周りの人間は嫌いでした
自分は、愛されなくても、友達と意気投合出来なくてもいいと思ってました
でも本当は、事実の愛が欲しかっただけだったのです
無個性に近い個性でした
事実の隠蔽なんてヴィラン向きだと思いました
母に、友達に気を使わせたくなかった
その一心で自分自身を隠していたのでしょうか
自分は特別なんかではなく当たり障りのないただの人間だったのです
轟くんは自分を止めてくれました
怒ってくれました
なので自分は嬉しかったことに、自分だけが気づいていなかったのです
このことを教えてくれた轟くんに母に父に荼毘さんにとても感謝しています
もうお礼を言えない人もいます
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「僕を、見つけてくれてありがとう」
隠れてしまった自分を
救ってくれて、ありがとう
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しのめ(二代目)(プロフ) - ああ！ごめんなさいm(__)m (2017年12月22日 18時) (
レス) id: 697674b594 (このIDを非表示/違反報告)
玲莉(プロフ) - オリジナルフラグを外してください。 (2017年12月21日 18時) (レス) id: d5de770738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しのめ | 作成日時：2017年12月21日 17時
