そして事は動き出す ページ39
織田作side
『織田作、私を見捨てて。』
踏み込んできた無法者のせいで、姿は見えなかったが、Aがそれを言ったことは判った。
その時俺は、何が起こったのか正確に理解していなかった。しかし、Aが連れ去られそうになっていることは解った。
俺に、十人ほどが襲いかかってきた。全員マシンガンと防弾繊維で武装している。既にAは連れ去られてしまったらしい。俺はAを追いかける為に、こいつらを突破することにした。
相手がじりじりと、包囲を縮めてきた。マシンガンを向けてくる。俺は包囲を抜ける為に、無法者達に正面から走って突っ込んだ。
走りながら、銃を構える。相手が数人散弾するが、俺はそれを最小限の動作でかわす。威嚇射撃をすると、隊列に隙ができて、後ろに回り込むことができた。
後ろから、手近な奴の急所を殴り、気絶させる。残り8人。
未だに何が起こったのか判っていない奴等に発砲する。急所は外した。残り4人。
肉弾戦になった。残った奴等は、マシンガンを使うには距離がないせいか、拳銃を取り出した。
自惚れているとは思うが、俺は銃の腕で誰にも負けない。あっさりと無法者達を倒せた。
気絶した奴等を部屋に残し、Aを探しに走る。
流石にもう室内にはいないだろう。俺は外を目指して駆けた。
走りながら考えた。何故、Aはあんなことを云ったのか。
三島は、無法者を使うのだから疑われない、軍警もくる、といっていた。Aはその情報からこの状況を予測したのだろう。
何故、Aは拐かされたのか。答えは、今やっと判った。
奴等は、Aからマフィアの情報を聞き出すつもりだ。勿論、拷問によって。
Aにそんなことをされる訳にはいかない。絶対に救わないとならない。
何故、Aは見捨てろ、と俺に云ったのか。
おそらくだが、きっと、Aは自身を囮にしようとしたのだろう。
三島の狙い通りに事が運んだように見せかけ、油断しているところで俺があいつを捕らえる。こんなシナリオなのではないだろうか。
馬鹿げている。自身を囮にすることを俺が許すと思ったのだろうか。そんな危険なことはAにさせたくないし、させない。
何故、俺はこんなにAを危険に晒したくないのか。
俺のような人間でも、気づいてしまった。そこまで鈍い訳でもなかったんだな、と少し安心した。
俺は、Aが
好きだ。
あっはははははシリアス終わり!→←戦闘開始。(シリアスかな)
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Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» ういっす (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
端賀 - Neon@寝苑☆歌い手好きさん» コメ欄を荒らすでない (2018年7月8日 11時) (レス) id: 9403d00418 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» どやった上に更にドヤる事(今作った←) (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
端賀 - Neon@寝苑☆歌い手好きさん» どやどやってなんや (2018年7月8日 11時) (レス) id: 9403d00418 (このIDを非表示/違反報告)
Neon@寝苑☆歌い手好き(プロフ) - 端賀さん» うへへ← どやどや! (2018年7月8日 11時) (レス) id: 6cb15526c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:端賀 | 作成日時:2018年5月25日 23時