所属組織を潰したらマフィアに連行されました【織田作之助】【文スト】 (ページ47)

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『ねぇ、太宰もおかしいと思うよね！？』

「そうだね。吃驚し過ぎて蟹缶を溢した。」

「もったいないな。」

会話を交わしながら考える。任務中にも考えたことだけど。

この街は、軍警、探偵社、ポートマフィアの３組織が主な勢力だ。あの後に至った結論だが、この３勢力のバランスが崩れることは、ヨコハマの破滅に繋がる。と思う。

『やっぱり織田作は突っ込みが足りない。』

「そうか？」

『……天然イケメンかよ…！』

私は、この街が好きだ。私の故郷なんかよりもずっと、大切な居場所だ。
だからこそ、この街の秩序を守りたい。だからこそ、あの組織を壊滅させた。………やり過ぎた自覚はあります！でも反省も後悔もしない。

「………Aちゃんと織田作って恋仲なの？」

『だ、太宰？何を言っているのかな？』

なんかさりげなく爆弾発言投下されたんだけど。考え事をしてなかったらもっとオーバーリアクションだった自信がある。

さっきの続きだ。
今のヨコハマの勢力関係。これははっきり言ってポートマフィアが強すぎる。太宰の存在と、自惚れる訳ではないが、私の加入が大きいと思う。

「何を、って言われても、当然の疑問を言ったまでだよ。」

「そうですね。そこまでイチャつかれると見ている此方が疲れてきますね。」

『あ、安吾徹夜明け確定した。』

そして一番劣勢なのは今のところ探偵社だ。夜のマフィアが多少劣勢な分には困らないが、ギリギリ光の世界である探偵社勢力が弱いのは不味い。

この話題早く変わんないかな……。

「うん。Aちゃんはしらばっくれてどうにもならない。織田作はどうなの？」

「お、俺か？」

あー！織田作！何も言わないでくれ！怖いから聞きたくない！

よし、現実逃避だ。

ヨコハマの勢力関係を正すに当たって、何をするのが一番効果的なのか。
簡単だ。最大勢力であるポートマフィアを弱らせればいい。

ここからは、会話が聞こえてこなかった。

ポートマフィアを弱らせれる為に何をすればいいか。結論から言おう。

太宰と私がポートマフィアから離脱すればいい。

簡単なことではない。しかし、これ以外に私に可能なヨコハマの守り方が思いつかない。できるなら、探偵社に有能な人材がもう一人二人いると良いのだが、………あ、太宰をぶちこもう。

織田作は殺しが嫌らしい。だったら、織田作も一緒に離脱させるのもいいかもしれない。

難しいが、不可能ではない、この計画に賭けてみたい。