小田島さん

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：Odajima side












「俺、我慢しよーと思ったけど無理だ」


『え？』


「Aちゃん、俺Aちゃんが好き」


『‥‥‥‥え！？』










急に顔を上げるものだから
俺の喉に頭をぶつけて痛がるAちゃん。









「痛いの痛いのとんでいけー」


『‥そうじゃないでしょ！』


「およ？」


『さっきの！どう言うことですか？』


「好き」


『ちがっ！違くないけど、いや、違くて、！！』










片手で握りつぶせそうなくらい小さな顔(絶対しないけど)は
あっという間に真っ赤になって、もはや耳まで真っ赤で。









「俺さーこんなナリだけど真面目だよ？
　真面目にAちゃんが好きって言ってんの」


『‥‥いや、急に、』


「急じゃなーい！ずっと前から好きだった
　でも今返事を聞きたいとかそんなんじゃなくて、
　俺もケジメっつーか佐智雄とか門司の問題もあるし」











ウルウルしたお目目で見つめる可愛い子ちゃんに
今すぐチューでもしてやりたい衝動にかられるけど。


Aちゃんはそんな子じゃないから。











「あと１週間待ってて」


『１週間？』


「その間に決着つけてくるから」


『‥はい、？』


「よし、いーこだ」








そう言って頭をぽんぽんと撫でてやれば
沸騰すんじゃないかってくらい真っ赤な顔。



もう意識してくれてんのか、照れ屋なだけか。
本当のことはわかんねーけど。








「１週間俺のことで頭いっぱいになってねーAちゃん」








この俺を惚れさせた罰だもん
ずっとずっと俺の事しか頭にないくらい悩めばいい。
俺のことだけで頭いっぱいになればいーのに。
















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