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コンッ コンッ――――

「ん…?」

ドアがノックされる音で俺は目を覚ました。

サイドテーブルに置いてあるデジタル時計は夜中の2時を指している。


こんな時間に誰だよ…。

もしかして執事長か…?

だとしたらめんどくさいな…。


そう思ってネタフリをしようと思ったが、流石に彼もこの時間に俺の部屋に来たことはない。


急用なら出ないとまずいか…。


ベッドからおり、部屋の扉を開ける。

「…ユーシス?」

ドアを開けるとそこには髪をほどき、部屋着姿の彼が立っていた。

「どうしたんだ…?こんな時間に…」

「中に入れて」

「…ん?」

「中に入れてよ」

「…うん」

ドアを完全に開け、彼を招き入れた後部屋に明かりをつける。

「意外と綺麗にしてるんだ」

「それを見に来たのか?」

「自分の使用人がどんな暮らしをしているのか知るのも主の務めだろう?」

そうだとしてもこの時間に来るのはまずいんじゃないか?

夜中の2時だけど?

そう言いたい気持ちを抑える。

ユーシスの言うことは俺にとって絶対だから、彼がいつ何時でも俺を呼べばそれに応えなければならない。

「紅茶でも飲む?」

「うん」

「じゃあ好きなとこ座ってて」

この部屋にはキッチンはないけど、電気ケトルと、数個のティーセットなら用意されていた。

適当に座るように促し、俺はケトルを片手に部屋を出て水をもらいに調理室へと向かった。

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(プロフ) - かなじぃぃいいい(´;ω;`) (2019年8月17日 14時) (レス) id: c2ed0d0fa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年3月20日 19時

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