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信号が赤に変わり、静かに車を停止させる。

「君は本当に運転が上手だね、いつも君が運転すればいいのに」

「…ご冗談を」

「冗談じゃないって、いつも言ってるでしょう?運転してってさ」

そう言えばそうだったな。

信号が青になったのを確認して、ゆっくりとアクセルを踏み込む。

今は違う人に代わったが、前の運転手は運転が荒いと聞いていた。

「それで、今日はどちらに?」

「……ねえ、二人っきりなんだから敬語やめない?」

目的地の指定を求めていた俺は、その唐突な言葉に間違えてアクセルを強く踏みすぎて前の車と接触しそうになる。

「危ねえ!!」

ハンドルを思い切り回し、スリップ音を響かせながら道路わきに急停止させる。

「……死ぬかと思った…」

なんとか何にもぶつからずに停車できたことに安堵する。

「ちょっと!!危ないじゃないか!!僕と心中する気?!」

「す、すみません…!」

後ろから聞こえてきた声と、乗り出してくる綺麗な顔に心臓が飛び出そうになる。

「謝るのはあとででいいからさっさと車を動かして!」

「…え?」

「聞こえないの?」

そう言われてようやく自分たちの車が斜めに止まっていることと、後ろからものすごい音量のクラクションが鳴らされていることに気づいた。

「申し訳ありません!」

窓を開けて謝罪すると、一度体勢を整えるため道路脇に縦列駐車する。

「…この際…死んでもよかったかも」

クラクションの間からそんな声が聞こえたのを俺は聞逃さなかった。

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(プロフ) - かなじぃぃいいい(´;ω;`) (2019年8月17日 14時) (レス) id: c2ed0d0fa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年3月20日 19時

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