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ご飯を食べたら、ショーターとアッシュは出かけるって言って
家を出ていった。
数時間すると、帰ってきて話があるって皆で寝室に集まる。
「魚市場?魚市場にゴルツィネが来るの?」
「魚市場に来るわけじゃないさ、魚市場のそばにある店にくるんだ」
「店?」
「クラブ・コッドっていう魚料理の店さ」
クラブ・コッド、久々に聞いた名前。
昔はよく行ってたっけ。
最近は行くことも無くなってて、忘れちゃってた。
そこに行くと、部屋が割り当てられてそこでおじさんたちを待っていた。
いつもしているような毎日何人も相手にするようなお仕事じゃなくて一晩ずっと一人のおじさんと一緒にいるお仕事だった。
隣の部屋や廊下から泣き声がたくさん聞こえる場所で、それを聞くと僕の部屋に居るおじさんは「みんないきがいいね」って。
「表向きは会員制レストランだが、やってる事は売春宿さ。商品は主に子供……つまり少年売春ってヤツ。乗客はたいてい社会的地位にある連中ばかりだから当然秘密厳守さ…とんだスキャンダルだからな。同時にヤツは連中の弱みを握れることになる」
「…ちっヘドが出るぜ」
アッシュの言葉に、ショーターがいやそうな顔をする。
エイジを見たら、彼は彼で顔を青くしている。
どうしてそんな顔をするの?
「フラフラしてるガキ共の中からかわいいのをつかまえてつれてっちゃあ上客にうりつけんのさ。子供は逃げられないように薬漬けにされて2.3年しか生きられない、つまりそれだけ秘密が守られえるってわけさ」
「ひどい話…」
アッシュがパパは狂ってるって言ったのは本当なの?
「で?ヤツがそこへやってくるのか?」
「そうだ、決まって月の15日に」
次の15日にパパはクラブ・コッドにくる。
「つまり今度の木曜日だ」
木曜日…。
カレンダーを探したけど、この家にはカレンダーが1つもなかった。
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オチャネコ(プロフ) - はんなさん» ありがとうございます!主人公の性格はきっと好き嫌いが出ると思っていたのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´・ω・)完結までかけるように頑張ろうと思います♪ (2019年1月9日 18時) (レス) id: 2284090fb1 (このIDを非表示/違反報告)
はんな - 主人公君何とも言えない可愛さ…この先のアッシュとの関係もどうなるのか楽しみです!お話もすごく面白いですし、なんとか完結まで頑張ってください!応援してます! (2019年1月8日 22時) (レス) id: b99f79b3ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オチャネコ | 作成日時:2019年1月8日 18時